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災害に備える防災豆知識~vol.7~ 津波に備えよう

2016年11月22日朝6時前、福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生しました。この地震に伴い、東日本沿岸部には津波警報や注意報が出され、テレビでは避難を促す呼びかけが続いていました。この地震や津波で東日本大震災を思い出した方も多いと思いますので、このタイミングで改めて津波についてまとめてみたいと思います。

■津波とは、波ではなく「水の塊」

 3.11の東日本大震災では、多くの沿岸地域で津波被害を受け、壊滅状態になりました。地震が起きると、震源付近では地面が持ち上がったり、下がったりします。それに連動し、海面も持ち上がったり下がったりし、それが波となって周りに広がっていきます。これが津波です。
したがって津波は、通常の海の波のように表面だけがうねっている波と大きく異なり、海底から海面まで全てが移動する大変スピードのある、エネルギーの大きな波です。

 <津波の特徴>①進むのが非常に早く、破壊力も非常に大きい②波長が長く、周期も長い③海岸付近で急激に波が高くなる④2回、3回と繰り返しやってきて、1回目より2回目、2回目より3回目のほうが大きい⑤陸地の奥深くまで浸水したり、川を逆流することもある。

  • ■津波とは、波ではなく「水の塊」

    津波は海底から海面まで海水全体が押し寄せる

■浸水と死亡率

「津波の高さ〇センチ」と聞いて、その程度かと思う人もいるかもしれませんがあなどってはいけません。先ほども書いた通り、津波は「波」ではなく「塊」ですので、その高さの壁がものすごい力で迫ってくると考えたほうが分かりやすいと思います。30センチ(ふくらはぎ程度)の浸水でも成人がなんとか立てるほど。子供なら流されてしまうかもしれません。1メートルの浸水では「計算上の死亡率100%」となります。
東日本大震災では、福島県南相馬で9mを超える津波が観測されていますので、想像を絶する高さの波がやってきていたことがわかります。津波は本当に怖いですね。

  • ■浸水と死亡率

    30センチの高さでも、成人が何とか立てるレベル

木造家屋は2,3mでほぼ全壊

 津波の高さによっては建物内の高いところも安全とは言えません。特に木造家屋は2~3メートルの津波でほぼ全壊してしまいます。

  • 木造家屋は2,3mでほぼ全壊

    2メートルの津波で木造家屋の半数は全壊。木造家屋は避難に適しません

■流れてくるのは水だけではない!

津波といっても波だけではなく、上記の通り建物を破壊して陸地の奥に浸水してきます。そのため、水だけではなくあらゆるもの(がれき、車、ガソリン、木材などなど)が押し流されてくる。人の力ではどうしようもできません。

  • ■流れてくるのは水だけではない!

    木材、船、車など多くのものが流されてくる

■まずは自分の地域のハザードマップを確認。津波がきたらとにかく高いところに逃げる。

 「津波は怖い」ということは十分お分かりいただいたと思います。ではどのような対策を取ればいいのでしょうか?まずは自分の住んでいる地域や働いている場所にどの程度の被害が予想されるのかハザードマップを確認してみましょう。「うちは海から遠いから」などと思わず、まずはチェックしてみてください。津波避難のビルや場所の記載があるなら、自宅や学校・職場などとの位置関係を把握しておきましょう。
 実際に、津波警報や注意報が発表されたら、即高台に避難を始めましょう。「ここなら安心」と思わず、海には絶対近づかず少しでも高いところに逃げるのが大切です。

東日本大震災の際に「津波てんでんこ」という言葉を知った方も多いと思います。「大地震のあとは津波が来るから誰の指示を待つことなく、家族にもかまわず、各自てんでんばらばらに一刻も早く、より高台に逃げて自分の命を守れ」という昔ながらの言い伝えです。
東日本大震災では津波で多くの方が尊い命を失いました。その教訓を活かすためにも、各自の防災知識を高め、今後の被害を最小化できればと願います。

  • ■まずは自分の地域のハザードマップを確認。津波がきたらとにかく高いところに逃げる。

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