未来へ進むとうほくリポート

2016年度ドコモ東北グループ新入社員の被災地研修を行いました

2017年2月6-8日、NTTドコモ東北グループに配属になった新入社員10名で宮城県沿岸部を訪問し、農業・林業体験の他、各地域の第一線で活動されている方との意見交換を行いました。

1日目<仙台市荒浜海岸、宮城県東松島市、女川町>

 ドコモ東北グループへ新入社員10名は、出身地が関東圏の人も多く東日本大震災の被災地を訪問したことがない人もいます。まずは、仙台市若林区荒浜海岸へ。震災から6年が経とうとしていますが、家の基礎が残り、折れた木がそのままになっているなど、当時の爪痕が残っています。しかし、高さ約7m、長さ約28㎞の海岸堤防が新たに建設されており変化を見ることもできました。
 午後は、東松島市矢本にある海苔漁師 相澤太さん、津田大さんを訪問。海苔の製造現場見学や、漁師の海苔づくりに対する想い、ドコモと実証実験を行っている「水産ICTブイ」の活用についてお話を伺い、海苔の食べ比べを体験させていただきました。その後女川町の「シーパルピア」にある「GRIDE」を訪問。ギター工房を開いている梶谷陽介さんに、女川の現状、女川で起業しようと思った想い、ギター作りに対するこだわりを伺いました。その後、大川小学校に立ち寄り祈りをささげ、南三陸町に到着しました。

  • 1日目<仙台市荒浜海岸、宮城県東松島市、女川町>

    「より美味しい海苔を作りたい」熱い漁師の想いを伺います(東松島)
  • 1日目<仙台市荒浜海岸、宮城県東松島市、女川町>

    ギター作りに対するこだわりなど伺います(女川)

■2日目<南三陸町>

 2日目は南三陸町の目指す循環型社会や、地域の魅力について学びます。地域経済の仕組みや循環型社会のについて学ぶ「みんなのまちづくり」ボードゲームを行いました。5人1チームとなり、林業者、農業者、商工業者、漁業者、役場の役割を持ちながら、ひとつのまちづくりを行います。2チームで実施しましたが、最終的に地域内に残るお金や人口に大きな差がでました。まちづくりの大切さをゲームにより体感することができました。
 漁業が盛んな南三陸町ですが、実は山の恵みが豊かな海を育んでいます。山から里、里から海へと自然が循環しており、山の環境の良しあしが里や海の影響を与えます。自然サイクルの中で間伐の果たす役割を知り、実際に間伐体験をしながら、森について学びました。自分が間伐した木材をカットしてもらいコースターにしてお土産としていただきました。
 間伐体験後は、Yes工房を訪問。オクトパス君やだじゃれによる「ソーシャレビジネス」をめざしている阿部忠義さんから、南三陸の特徴を活かした商品づくりや働くことの意味などお話を伺いました。

  • ■2日目<南三陸町>

    まちづくりゲーム。人口とお金の流出が減るように戦略を練ります。
  • ■2日目<南三陸町>

    手ノコで間伐の体験をしてみます。力も使ううえ危険も多く、林業は大変です。

3日目<南三陸町>

 3日目は農作業体験です。南三陸入谷地区は、農業によって育まれた「豊かさ」があります。今回は、山から切り出した木材を運んだ後に薪割りをし、その薪を使ってお湯を沸かします。漢方薬に使われるトウキという薬草の根っこをお湯で洗う作業のお手伝いをしました。山から運び出した薪でお湯を沸かすという自給自足の暮らしは、都市部では感じられないため新鮮でした。火の中にアルミホイルに巻いたサツマイモをいれて焼き芋をふるまってくださりました。また郷土料理でもあるはっと汁もいただきました。

  • 3日目<南三陸町>

    山から不要になった木材を切りだし運び出します。重量があるので大変です。
  • 3日目<南三陸町>

    お湯を張った発泡スチロールのなかでトウキの根を洗います。トウキの香りが漂います。

発表「感想と会社への提言」

 2日半、多くの方にお話しを伺い、さまざまな体験をしたうえで各自の感想と今後会社に提言したいことを話し合い、グループごとに発表しました。
 「復興というより地方課題の解決につながるため、全国にあるドコモならではのサポートをしたい」「地域や現場を知らないとわからないことが多い。自分の眼で見て、同じ立場で考えて提案することの大切さを感じた」「みなさんの熱い想いが印象的だった。遊び心を忘れず、夢を持って働くことの大切さを感じた」など発表をし、研修は終了しました。

  • 発表「感想と会社への提言」

    持続的な成長につながるまちづくりとして、他地域との連携や情報発信についての提言
  • 発表「感想と会社への提言」

    「〇+d」の推進には現場を知る事が大切と提言

研修を終えて

 本研修は「「『課題先進地』と言われる東北被災地で、現地の課題を知り現地の人と関わる経験を通じ、顧客視点での課題解決力を身に付ける」、「自らの個性を活かし挑戦し続ける社員をめざす」ことを目的としていました。
 今回、東北で新たなチャレンジを行っている方々より貴重なお話を伺い、今後の社会人人生において学ぶことが多く、大きな影響を与えていただいたと思います。この気持を忘れず、現場志向を意識し各地域への貢献できる社員になってほしいと思います。(東北復興新生支援室 中舘)

  • 研修を終えて

    イノベーションは現場から!
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