docomo 東北復興・新生支援笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト

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docomoの東北復興支援活動

操作の上達よりも、集まるきっかけに。町民の笑顔あふれるタブレット講習会in双葉町

町から2500世帯にタブレットを配布。初心者向けに講習会を開催

福島県北部で原発事故による避難生活を送っている双葉町民の自治会・県北ふたば会。町のコミュニティ再生のために、主に高齢者を対象としたタブレット端末の講習会を定期的に開催しています。

町から希望世帯である約2500世帯へ配布されたタブレットには、双葉町の情報を発信する「ふたばアプリ」がインストールされています。画面に表示される「議会ニュース」をタップすると双葉町役場の定例議会のライブ中継が見られたり、復興推進課による配信動画「ザ・復興計画」の視聴、町からのお知らせをかんたんに受け取ることもできます。
中でも町民が大きな関心を寄せているのが、「コミュニティ広場」という町民同士の掲示板。月間平均40万PV、多いときで月間70万PVを超えています。カテゴリ毎に分かれた掲示板を使い町内で行われたイベントの様子などを発信することで、「自分たちの活動を通して元気な姿を見せたい」「町とつながっていたい」という町民の想いをつなぐ、大切な役割を担っているのです。

  • 町から2500世帯にタブレットを配布。初心者向けに講習会を開催

    まずはカメラ機能を使った練習から。会場内を撮影して、位置情報を確認してみます。

参加者同士が笑顔を撮り合うフォトコンテスト

今までパソコンやスマートフォンを使った経験がない初心者に向けて、3年前から始まった県北ふたば会のタブレット講習会。福島市北矢野目にあるサンライフ福島で行われた講習会は、2017年9月8日で8回目となりました。この日は主に65歳以上の高齢者の方々、約20人が参加しました。まずは前回の復習として、カメラで撮影した画像の位置情報の確認の仕方から始まります。撮影した画像の位置情報を使い、撮影場所が地図上に表示されると、「おぉー」という驚きの声が上がりました。

続いて、内臓カメラを使ったフォトコンテストを行いました。隣り合う参加者同士で笑顔の写真を撮り合い、誰がいちばんいい笑顔を撮れたかを競います。「相手に話しかけながら近づいて」「光の当たるほうから撮るように」「モデルの顔はフレームのド真ん中ではなく、少しずらしたほうがおしゃれな仕上がりに」など、素敵な笑顔を写し出すコツを実践。撮影者もモデルも自然とにこやかになります。撮影後は自慢の1枚を画面に表示し、全員が撮影した写真の中から良いと思う写真に投票します。お互いに見比べる間も、会場中に楽しそうな笑顔があふれていました。

  • 参加者同士が笑顔を撮り合うフォトコンテスト

    楽しそうにお互いを撮り合う参加者の皆さん。素敵な笑顔、撮れましたか?

初めての音声入力に「文字を打つより簡単!」

参加者の中には今までパソコンに触れる機会がまったくなかったため、キーボード操作に慣れていない方が多く、文字をひとさし指で一文字一文字打ち込むのにも苦労しているようです。そこでこの日の課題のひとつは、検索ワードなどを音声入力する方法の習得。県北ふたば会の掲示板も、ほかの地域同様、書き込みに対して多数の閲覧数があるものの、書き込みへの返信が少ないのが気になる点でした。参加者から「慣れない人にはキーボードを打つのが難しい」「文章を書くのが面倒」と言った声が上がる中、音声入力を習得することで、検索する際や書き込みへのハードルが少し下がるかもしれません。

音声を入力する場合は、タブレットが認識しやすいように「ハッキリと」「なるべく標準語で」と発音の仕方のレクチャーがありました。初めて音声入力に挑戦した参加者からは、「新しいことを知ることができて良かった」「文字を打つより簡単!」と喜びの声が多く聞こえてきました。

  • 初めての音声入力に「文字を打つより簡単!」

    皆さん、熱心に取り組んでいました。中には可愛いスタンプを使いこなし、掲示板のメッセージに入れている方もいました。

「タブレット=板」、高齢者にもわかりやすい説明でハードルを下げる

「お友達としてタブレットを使えるようになりましょう!」と言うのは、タブレット講習会の司会を務めたドコモ東北復興新生支援室の佐々木亮さんです。関西出身の佐々木さんによる関西弁を交えた軽妙なトークとわかりやすい解説に、参加者の皆さんは興味を持って耳を傾けていました。

「今では皆さん、だいぶ慣れてきましたが、最初のころは初めて触るタブレットの操作を怖がる方も多かったですね。耳なじみのなかったカタカナの専門用語に戸惑わないように“タブレット”を“魔法の黒い板”と言い換えるなどの工夫もしていました。中にはパソコンが感染する“ウイルス”が、自分の身体にも感染するのではないかと心配したり、カメラを起動したら画像がネット上に流出してしまうんじゃないかと不安になる方もいたんです」
笑い話のようですが、本当の話だそう。

フォトコンテストの時間にも、「お孫さんを撮るときもこんなふうに撮ってみましょうね。何枚も撮りましょう」と参加者のモチベーションが上がるように声を掛けていました。分からないことがあると、その都度、佐々木さんをはじめとするドコモのサポートスタッフが手取り足取り教えてくれるので、参加者は大きな安心と信頼を感じているようでした。

  • 「タブレット=板」、高齢者にもわかりやすい説明でハードルを下げる

    分からないことは、サポートスタッフがすぐ隣で丁寧に解説。「ちょっとしたことが分からなかったけど、来て良かった!」

タブレットを集まって笑うきっかけにしたい

講習会に参加しているのは、そもそもタブレットどころかインターネット環境がなくても困らない生活をしていた方々。その世代の方にタブレットを利用してもらうのは、単純に操作できるようになるためだけではなく、町民同士のコミュニケーションをはかるという目的があるからです。地域の方が集まってワイワイできる場所を作ることも本来の目的のひとつなのです。

佐々木さんは「タブレットをきっかけに、町の人がみんなで集まって笑いたい」と語ります。そのためにも講習会では「何をして楽しんでもらうか?」をいちばんに考えています。講習会の最後に、この日の感想を書き込んでもらった掲示板には、「皆さん今日はありがとうございます」「大変勉強になりました」など感謝のメッセージが並びました。タブレットの操作方法を覚え、地域の皆さんと共に楽しい時間を過ごせたようで、ニコニコと満足気な様子で講習会を後にしていました。

  • タブレットを集まって笑うきっかけにしたい

    時折「難しい…」とつぶやく声も聞こえてきましたが、皆さん終始楽しそうだったのが印象的でした。