未来へ進むとうほくリポート

Vol.11:木を育て、山と生きる

良質な材木を育てるために森林を整える作業のことを「間伐」といいます。 普段あまり聞き慣れない言葉ですが、木に光を取り入れるために間隔をあけ、立ち枯れしている木や二股の木、周りから圧されて弱った木を伐り除く、木を育てる上で欠かせない作業です。

「木を育てる」というのは、まさに気の遠くなるような作業でした。

単に「木を伐る」といっても、 森に入り→それぞれの木の様子を丁寧にみて残す木を決め→切り倒し→運び出し→処分して…と、 かなりの手間がかかります。

この間伐作業は木の苗木を植えた後、15年後、25年後、35年後の3回に分けて行われます。
例えば今35歳の人が苗を植えても、その木が売り物になるのは70歳。
伐る木を見定めるにも長年の経験が必要で、さらに作業には体力も時間も必要です。

  • 「木を育てる」というのは、まさに気の遠くなるような作業でした。

    間伐が行われ、ちゃんと手の行き届いた状態の森。

子や孫に財産を残すような、未来を見据えてしあわせを願う

林業に携わる南三陸町の方々は次のように話してくださいました。
「経済で山を考えちゃいけないんです。
木を育て、山と生きるのは、『俺が作った木を使ってくれ』といって爺さんが死んで、
子や孫に財産を残すような、未来を見据えてしあわせを願う行為。
だから、100年も育つ木や山の存在は、経済的な価値ではないんです。
家族の絆を確実なものとして伝えられる。大切なものがそこにある。
それらをぜひ分かってもらいながら、でも経済的に大変で手入れもできないっていう地元の事情を
ぜひ社会的に知ってもらいながら、こういうところでなんとか暮らしていることの意味を、大事にしていければと思います。

  • 子や孫に財産を残すような、未来を見据えてしあわせを願う

    林組合の山内さんによる、間伐講座。
  • 子や孫に財産を残すような、未来を見据えてしあわせを願う

    間伐をしていない森。1本1本の木々がとても細いまま。
  • 子や孫に財産を残すような、未来を見据えてしあわせを願う

    森林組合の阿部さんによる間伐のデモンストレーション。

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