未来へ進むとうほくリポート
2014年12月16日
森林保全クレジット付リングストラップのできるまで
【1】 素材に使われるのは南三陸町のサクラ材
スギ、ヒノキ、サクラ、カエデ、ブナなど木材にはいろいろな種類があります。今回のグッズ制作にあたり、どの材をつかうかということから検討を始めました。広葉樹の重くしっとりとした質感や、手で加工した際の仕上がりの良さ、材の強度などすべてがマッチしたサクラを選定。宮城県南三陸で製材された板が、岩手県宮古市の工房に運ばれ、ここから加工が始まります。
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宮城県南三陸のサクラ材が岩手県宮古市で加工されます
【2】 リングの形に削りだし
板を4等分し全面にカンナをかけ滑らかにします。1本ごとにリングストラップの形に刃物で削りだし、形を作ります。それを一つ一つ機械に設置し、ストラップを通す穴をドリルで開けていきます。穴を開け終わると、治具にセットし外周を滑らかに磨きます。
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板から削りだされて、リングの形になります。 -
機械を使って、ケバを取り除きます。
【3】ひとつひとつ、丁寧に手で磨きます。
機械で取れないケバをすべて手磨きします。外側、内側、紐を通す穴の部分など円形が崩れないように紙やすりや棒やすりを使って細かく丁寧に磨き上げます。サクラ材は繊維が多く、なめらかにするまでかなり時間がかかります。ケバがあると塗装が乗らないことと、手触りがよくないのでこの工程が重要になります。その後機械で仕上げ磨きを約6時間かけて行います。
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紙やすりを使って細かいケバを取り除きます。この作業により手触りが滑らかに♪ -
紙やすり以外に、棒やすりも使います。サクラ材はケバが多いので、手で感触を確かめながら丁寧に削っていきます。
【4】筆で一つ一つ塗装し、1日かけて乾燥を行います。
磨き上げられたグッズは1つずつ筆を使って塗装を行います。塗料をふき取った後、乾燥棒にかけられます。乾燥棒にかけたまま約1日自然乾燥を行います。
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ひとつひとつ丁寧に筆で塗装を行います。 -
1日かけて自然感想を行います。
【5】 南三陸の工房で、セット作業を行います。
その後袋詰めされ、印刷工場へ。印刷を終えた後、宮城県南三陸町の工房に運ばれ、一つづつ手作業でストラップを通し、パッケージに詰められて完成です!
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乾燥したリングは袋づめされ、印刷工場へ。 -
南三陸の工房で、ストラップの紐付けやパッキングを行います。
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