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宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)

400年の歴史からの教訓

宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)

宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)は、今から約400年前、石巻市月浦(つきのうら)から出帆した、日本ではじめて太平洋を往復したガレオン船「サン・ファン・バウティスタ復元船」を係留・展示する博物館です。隣接する石巻市サン・ファン・バウティスタパークは、慶長使節を率いた支倉常長(はせくらつねなが)らが見たイタリア広場をイメージして作られており、展望台からは復元船と太平洋を見渡せる観光スポットとしても親しまれています。

大津波に耐えたサン・ファン・バウティスタ

2011年3月11日、宮城県慶長使節船ミュージアム(以下、サン・ファン館)を襲った大津波。サン・ファン館の目玉展示物であるサン・ファン・バウティスタ号の復元船は、約8メートルもの大津波の直撃を受け、復元船の背後にあるドック棟はほぼ壊滅状態。避難誘導を終えドック棟から展望棟に避難したスタッフたちは、復元船を見下ろせる高台から、その状況をただ見つめるだけだったといいます。復元船は大津波によって大きく海上に浮かび、大きく揺さぶられながらも辛うじて流されることなく残りました。しかし、その後の強風によりマストが折損するなど度重なる困難に見舞われたのです。

大津波に耐えるサン・ファン・バウティスタ号の復元船

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大きな被害を受けたドック棟

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400年前の災害とサン・ファン・バウティスタ

実は、慶長使節派遣の2年前にあたる1611年、慶長大地震という災害が仙台藩を襲いました。地震による津波は、その400年後の東日本大震災に匹敵する規模の被害をもたらしたと言われます。震災前はこの津波被害と、サン・ファン・バウティスタ号の出帆は関連づけて考えられていませんでしたが、慶長使節と同じ石巻の地で被災し、2年後に再開館するという経験をしたサン・ファン館は「慶長使節の派遣には震災から復興の意図が込められているということを確信しました。

震災当時の話を聞かせていただいた企画広報課の高橋正法主任

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400年前の様子を再現するリアルな人形ロボット

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待ち望まれた再開館~400年の思いをつなぐ~

サン・ファン館は、震災の影響により長らく休館していましたが、国内外の多くの支援により、慶長使節出帆400周年の節目である2013年秋に、約2年8か月ぶりに再開館しました。再開館記念日となった11月3日と4日の2日間の来館者は、約9400名。これは、震災前の3ヶ月分の来場者に匹敵するということですから、どれほど待ち望まれていたのかがわかります。

再オープンには2日間で9400名の来場者が

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サン・ファン館を取り巻く光景

サン・ファン・バウティスタパークから臨むバウティスタ号とその向こうに広がる海との景色は言葉にできない美しさがあります。晴れた日のバウティスタ号を見ていると、海面に反射した太陽の光を受け航海を続けた400年前の情景が思い浮かびます。また、夕焼け時は海の向こうに夕日が沈み、なんともいえない郷愁を誘う光景がひろがります。入り江のカーブと海、そして手前にたたずむバウティスタ号の構図は「美しい」の一言なのです。

サン・ファン・バウティスタパークから臨むバウティスタ号

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バウティスタ号の甲板にあがれば海上に渡る船上にいる気分

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タイムスリップ体験とイルミネーション

サン・ファン館の館内では、慶長使節船の歴史がいろいろと体験できます。
企画展示室の充実度もさることながら、実際に復元船に乗船し、サン・ファン・バウティスタの航海に想いを馳せてみてください。

そして、もうひとつのおススメが、冬のイルミネーション。
船の向こうにひろがる静かな夜の海と、ライトアップされたバウティスタ号のクリスマス・イルミネーションはため息がでる美しさです。

ため息がでる美しさの冬のイルミネーション風景

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ぜひ、一度サン・ファン館を訪れてみてください。400年の時の流れと美しい風景は、きっと新しい感動を残してくれることでしょう。

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宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)

宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)

住所:宮城県石巻市渡波字大森30番地2
電話:0225-24-2210
FAX:0225-97-3399
営業時間:9:00~16:30(最終入場は16時)
定休日:毎週火曜日(祝休日除く)・年末年始
料金:一般700円、高校生以下無料

URL:http://www.santjuan.or.jp/

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