未来へ進むとうほくリポート

浄土ヶ浜パークホテル

三陸の魅力を浄土ヶ浜から発信し続けたい

浄土ヶ浜パークホテル

宮古山常安寺(みやこさんじょうあんじ)七世の霊鏡竜湖(れいきょうりゅうこ;僧侶)が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名づけられたといわれる岩手県宮古市にある浄土ヶ浜。
そんな浄土ヶ浜を一望できる高台にある「浄土ヶ浜パークホテル」は、三陸の新鮮素材を使った料理と、その多くが地元出身者というスタッフのおもてなしが魅力的な本州最東端のまちにある三陸復興国立公園内のホテルです。

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試行錯誤の避難者の方々との生活

2011年3月11日、海抜約50mの高台にあるホテルには、地震直後から地元の被災者が集まりはじめました。自家発電を利用して夕方ホテルに明かりがつくと、それを目指して避難してくる人がさらに増え、気が付くとホテルにはその夜約500名が集まったそうです。そして、そこから、約1ヵ月間浄土ヶ浜パークホテルは避難所としての役割を担っていくこととなります。
当初は、ホテルのスタッフは、避難者の方々との関わり方に戸惑いを持ったそうです。
ホテルスタッフも被災者であり、通常の「サービスを提供する側」と「サービスを受ける側」という関係では一緒に避難生活をしていくことが難しかったのです。
「少しずつ時間をかけて、一緒に食器を洗ったり、水を汲んだりと避難者の方々との関係性を築いていきました。」
その関係作りが間違っていなかったと確信できたことが避難所として最終日を迎えた日に。避難者の方々がホテルスタッフに対して感謝の集いを開いてくれたのです。
「あの時のうれしさは、今でも忘れられない思い出となっています。」と、経営企画室リーダーの齋藤さんはうれしそうに話します。

避難者の方々が開いてくださった感謝の集いの思い出を語る経営企画室リーダーの齋藤さん

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地域コミュニティとしての役割

「ホテルはお客様をもてなすことが第一ですが、観光ホテルであると同時に地元の方にもご利用頂き、地域と共にあるという思いが常にあります。災害時においても同様で、地域の方と共にという思いが、経営陣、スタッフともに意識付けされていたということが、この難しい局面を乗り切るための大きな力になったと思います。」と、総支配人の関さんはおっしゃいます。
「今では、ホテルを避難所として利用された方が、現在のホテルを利用してくださるケースも多いです。住居を再建された方や、まだ仮設住宅に住んでいる方など(様々な方々が)いらっしゃいますが、少しずつではあるけれど、生活が震災前に戻ってきているという表れかもしれませんね。」

震災後、いち早くホテル事業の継続を打ち出した関総支配人

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営業再開へのステップ

震災直後、関総支配人はすぐにスタッフを集めて、今後もホテルを継続していく旨の強いメッセージを送ったそうです。
「支配人の言葉を聞いて必ずまたお客様をお迎えすることが出来ると確信できたので、前向きな気持ちになれました。」と、齋藤さんは当時を振り返ります。
とはいえ、その頃は、何をしたらよいのか考えあぐねていた不安な時期。
そんな中、全国各地から応援に来ていた警察官の宿泊の受け入れができないかという要請がきます。
「出来るところから始めなければ、いずれ観光が戻ってきたときに時にホテルの再開ができない。」という思いから、避難所としての役割を終えた2011年4月中旬から警察官の受け入れを開始しました。そして、同年8月には一部一般の営業も再開しました。
このことは、「地域への貢献と事業継続を両立させることができ、ホテルとしての再始動をするにあたってはとても良いステップだった」と関さんはいいます。今でも宿泊の受け入れをした全国の警察官から連絡があるなど、その当時のつながりは今でも続いています。
そして、2012年3月に3階ロビーをリニューアルし、4月からは本格的にお客様の受け入れを再開しました。
「観光はまだ早い」という声もあったようですが、早く再開させ、被災地に多くの方に来ていただくことが復興を前進させるという思いは、確実に地元にも浸透しはじめました。

浄土ヶ浜の高台に立つ浄土ヶ浜パークホテル

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2012年3月にリニュアルされた3階ロビー

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三陸の新しい魅力を発見し、伝えていきたい

宮古では、2014年4月の三陸鉄道全線運行再開は、とても明るいニュースで、
徐々に観光客も戻ってきていますが、それでも「まだまだ三陸の自然、食、文化、伝統が全国に知れ渡っていない」と感じることが多いようです。
そこで、NTTドコモ社との共同企画から生まれた試みを2014年12月にスタートさせました。
それは「観光アプリ」を搭載したタブレットの貸し出しサービス。
地元ガイドの音声や映像で見所ポイントを紹介し、観光の事前チェック、現地での自動音声ガイド・ナビ機能などで、浄土ヶ浜をより楽しく散策していただこうというもの。
事前予約が必要となりますが、ホテルに宿泊された方には無料で貸し出しを行っています(2015年2月時点)。
またもうひとつの新しい試みは、2015年1月からスタートした「毛ガニの食べ放題」。
実は三陸沖は毛ガニの良い漁場で、小ぶりですが、身が締まって甘みが濃縮されていておいしく、1月中旬からが本格的なシーズンなのだそうです。
三陸の毛ガニは、県外にも出荷されている隠れた人気の食材。それを「新鮮なまま地元で食していただこう」という、まさに「三陸の新しい魅力発見企画」なのです。

「冬=岩手県は雪」と思われている方も多いかもしれませんが、宮古は太平洋沿岸に位置し、冬は内陸よりも暖かく雪が少ないので、ゆっくりと散策ができる地です。そして、三陸に足を運ばないと味わえない季節ごとの新鮮な食材や、雄大な景色が魅力の浄土ヶ浜パークホテルには、これからもたくさんの「ワクワク」が待っている予感がします。ぜひ、いわて宮古市の「浄土ヶ浜パークホテル」に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

浄土ヶ浜パークホテルの大きな魅力のひとつの三陸の食材をメインにした豪華な食事

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小ぶりで身が締まっておいしい三陸の毛ガニは隠れた名産

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浄土ヶ浜パークホテル

浄土ヶ浜パークホテル

住所:岩手県宮古市日立浜町32-4
電話:0193-62-2321
FAX:0193-62-2325

URL:http://www.jodo-ph.jp/

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