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農事組合法人 採れたてランド高田松原

もう一度海の見える場所へ

農事組合法人 採れたてランド高田松原

震災前は、海にほど近い国道45号線沿いにあった道の駅「高田松原」に隣接していた「採れたてランド高田松原」。
夏には海水浴に訪れる観光客で大変賑わっていたそうです。
震災で大きな打撃を受けましたが、現在は海からは少し離れた場所で活動を再開し、組合員が作った新鮮な野菜や豊富な種類の果物を販売しています。

100年続いている果物の栽培

「店頭に並ぶ商品は全て陸前高田産」と頑固なまでにこだわっていると話してくれたのが、副組合長の熊谷さん。
「陸前高田」=「海産物」というイメージが強いが、岩手でも沿岸南部に位置する陸前高田市は温暖な気候の為、海産物と肩を並べるくらい野菜や果物の種類が豊富な地域だといいます。
確かに店頭には「ラフランス」や「シルバーベル」などの洋梨、りんご、柿、キウイ、かりんなど等々、たくさんの果物が並んでいます。
今年は台風の影響もあり商品の数が少ないとは言うものの、その種類の多さには驚きました。
店内入口付近には“お茶飲み場”が設けられており、農家の方とお客さま様が一緒に過ごせる場所も・・・。
毎日のように笑い声が店内に響き、息抜きの場となっているようです。

今は仮設店舗での営業となっていますが、
「数年後には海の見える場所に、ぬくもりを感じさせる木造の店舗を構えられるように頑張りたい。被災して復旧中の農家の方々の復帰を待ちつつ営業していく。」
と組合員を思う優しさが印象的でした。

副組合長の熊谷さん

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とれたて祭の復活

店内に入った時から目についていた「とれたて祭」と書かれていた立て看板。
震災前は、毎年、収穫祭を行い、お米30kgをプレゼントするなど盛大に行っていたようです。

しかし、震災後は物量が少ないことや、人口も減ってしまったことにより収穫祭を行うことはできずに2年が過ぎました。
震災から3年目となる今年は、小規模ながらも収穫祭を復活させることができるようです。
「お客さんと組合員の繋ぎ役になって、地域の活性化に繋がればいい。農家を続けるのも大変なご時世、そんな農家の背中を押してあげられるようなイベントにしたい。」
「小さな収穫祭ではあるが、採れたてランド高田松原としては大きな一歩となる「とれたて祭」を、来年度からは定例のイベントにしていきたい。」
と、熊谷さんは、更なる意気込みを見せてくれました。

果実の甘い香りが広がる店内

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「北限のゆず」は、未来を照らす光

「寡黙だが、いつも笑顔で臆することなく、ひねくれることなく震災と向き合ってきた被災者に、もうちょっと明るい先が見えるように。」
と願う熊谷さんは「北限のゆず研究会」の一員でもあります。
北限のゆず研究会は、陸前高田に自生するゆずを、特産品とするために発足した研究会です。
ドコモでも、発足当時から参画し、ゆずの収穫のボランティア活動を行ったりしています。

「10人が10人同じ方向を向いていれば多少高い壁でも乗り越えられる。1人でも違う方向を向いてしまうと低いハードルさえも越えられない。」
と、ある方から言われた言葉に共感し、
「まだまだ、さまざまな問題はあるが、これからも北限のゆず研究会のみんなと一緒に同じ方向を向いて歩んでいきたい。」
と、強く思ったそうです。

「設立から1年あまりの北限のゆず研究会の中で、北限のゆずの可能性を探求する事がすごく楽しい!」
と、他県への視察にも積極的に参加し、ゆずの栽培方法などを研究しながら、
「加工品だけではなく生食でも出せるような環境まで持っていきたい。ゆずの生産量を増やし、町起こしが出来るようなレベルの高い地場産品として作り上げていきたい。」
と、北限のゆずには、並々ならぬ期待があるようです。
陸前高田市にとっても、熊谷さんにとっても、「北限のゆず」は、とても大きな「未来を照らす光」になっているのでしょう。

取材の最後に、「もっと熱く生きたい」と話してくださった言葉に、熊谷さんのさまざま様々な願いや思いが縮約されているようでした。

仮設店舗の採れたてランド

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農事組合法人 採れたてランド高田松原

農事組合法人 採れたてランド高田松原

住所:〒029-2203 岩手県陸前高田市竹駒町字滝の里15-3
電話番号:0192-54-2080

インタビューの模様はこちら → http://779.jp/sanriku_reports/2061/

URL:http://www.toretate-land.com/

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