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農事組合法人 ふれあい市場

一つの思いだけで立ち上げた産直

農事組合法人 ふれあい市場

ふれあい市場は、陸前高田市にありながら少し遠くに海が見えるほど静かな山間にある「産直」と呼ばれる産地直売所で、山菜や果物を中心とした新鮮な農産物を取扱っています。
また、陸前高田の新しい産品の開発を「北限のゆず研究会」として、北限のゆずの認知、生産拡大のために精力的に活動を行っています。

ビニールハウスからの出発

2011年3月11日のあの日、陸前高田市の海沿いにあった産直も例外なく波に飲まれました。
なんとか被害を免れた農地はあるが売り場を失った組合員に、「少しでも収入を確保したい」その思いだけで立ち上げたのが、この「ふれあい市場」です。

オープンは2011年6月20日、前代表と、現在代表を務める佐々木さんを含め組合員7人で、任意組合としてビニールハウスでの営業を開始しました。
震災直後という事もあり、条件の良い土地も見つからず、
「現在の場所に決まるまでは大変だった・・・。」
と、佐々木さんは当時を振り返り語ってくれました。

その後、産直事業をはじめると同時に農事組合法人「ふれあい市場」として新たなスタートを切ります。
今では100㎡ほどの仮設店舗に約50名の組合員が四季折々の自慢の農作物を持ち寄り販売をしています。
併設されている“隠れ家”のようなカフェ「こころ」では、香ばしいコーヒーの香りが漂う中、甲高い笑い声が絶えず聞こえています。
「その場に居合わせるだけで元気になれる。」
そう思えて止まない、まるで“日向ぼっこ”しているかのような暖かい空間の産直なのです。

代表の佐々木さん

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安心・安全な農産物を提供していく

明るい店内の一角には、可愛い手作りの雑貨も並び、農産物の販売だけではない魅力のある産直となっています。
季節の果物や野菜が豊富に並び、毎日のように賑わいを見せている「ふれあい市場」ですが、「山菜」と「キノコ」の季節になると更に賑わいが増し、旬の味覚を心待ちにしていたお客さまが数多く来店されるそうです。

しかし、2年半経った今も出荷制限されている農産物も数点あり、「お客さまには十分満足して頂く事が出来ないのが残念だ。」と言います。
春や秋のメインとなっている農産物が一部規制されることは、生産者にとってもお客さまにとっても非常に残念な事ではあるのですが、安全性を重視し、「検査に合格した物でなければ出荷しない」と厳しく制限しているそうです。
震災から2年半が経ち意識が埋もれかけてきている消費者も多い中、これからも「安心・安全」な農産物を提供していく産直の姿勢を、一人でも多くの方々に知っていただきたいと思います。

可愛いイラストが目印です

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南部美人との出会いから生まれたゆず酒

今、話題となっている陸前高田の「北限のゆず」を一躍有名にしたのが岩手県二戸市にある酒造メーカー「南部美人」。
陸前高田市への復興支援として製造する「ゆず酒」は「北限のゆず」を使用した香りが高く後味が爽やかな独自の製法でつくられる糖類無添加のリキュールです。
南部美人の本店でも販売されておらず、陸前高田に来なければ買えないという貴重な商品を「ふれあい市場」では取り扱っています。

地元では、ゆずと言えば庭木として植えられている程度。
管理されていないゆずは商品としての価値を見出されていなかったのですが、そのゆずを使ってお酒を作りたいとオファーがあったのがきっかけだったそうです。
初年度は350kgのゆずを収穫し、700本の「ゆず酒」が製造されましたが、あっという間に完売してしまうほどの人気商品です。
2013年6月、この「北限のゆず」をブランド化するため、市内の産直を中心に「北限のゆず研究会」が設立されました。
生産量を増やすための活動のほか、商品開発などの研究も行っているそうです。

現在はボランティアを募ってゆず狩りを行っており、
「今後はゆずの生産量を増やすことによって陸前高田に訪れてくれる人が増えてくれればうれしい。北限のゆずに陸前高田市の将来を期待しているんです。」
と佐々木さんは微笑みながら話してくれました。

貴重な「ゆず酒」を販売しています

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農事組合法人 ふれあい市場

農事組合法人 ふれあい市場

住所:〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字佐野200番地1
電話番号:0192-47-3715

インタビューの模様はこちら → http://779.jp/sanriku_reports/1886/

URL:http://rikutaka-fureai.jimdo.com/

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