ドコモ 東北復興・新生支援笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト

SEARCH

MENU

MENU

未来へ進むとうほくリポート

このページをSNSでシェアする

サメは復興のキーアイテム 気仙沼に生きる女性起業家の決心

株式会社シャークス

株式会社シャークス

宮城県気仙沼市の熊谷牧子さんは、東日本大震災の津波被害をきっかけに、自分の店を持つようになりました。その名も「SHARKS(シャークス)」。町の名産品であるサメを使った商品を扱っています。全国でも珍しいサメ関連商品専門店であるこの店を通じて、熊谷さんは地域の復興に深く関わっています。

商品のおすすめレポートはこちら

購入はこちらから

使い込むほどに美しく光る 唯一無二のサメ革小物

宮城県の沿岸、最北の町である気仙沼市。漁業が盛んなことで知られ、気仙沼漁港にはメカジキにサンマ、カツオなど、たくさんの海の幸が集まってきます。そして忘れてはならないのが、サメです。国内で水揚げされる9割を占め、気仙沼では古くからサメ漁が盛んです。そしてこの町に、ひときわサメに特別な思いを寄せる女性がいます。熊谷牧子さんです。

熊谷さんは港のすぐ近くにある商業施設で、サメにまつわる雑貨や衣類などを扱うお店「シャークス」を経営しています。この商業施設があるのは、東日本大震災で甚大な被害を受けた内湾地区と呼ばれるエリア。賑わいの再生を図る場として設けられ、建物自体が防潮堤の役目を果たすつくりになっています。

ラインナップの中心は、気仙沼産のヨシキリザメ使った革小物類です。財布やコインケース、カードケースなど見た目もカラフル。細かな凹凸がありながら、いつまでも触っていたくなるような滑らかさがあります。

サメは製革が難しく手間がかかるため、熊谷さんの高い要求に応えられる工場は、国内に2カ所しかないそう。その代わり店舗に並ぶ小物は、いずれも逸品ぞろいです。熊谷さんは「魚類だけに水に強く、色あせや型崩れをしにくいのもメリット。使い込むほど光沢も出てきて、長く愛用したくなるのがサメ革のよさです」と、説明してくれました。

店内に並ぶサメ革小物。凸凹模様は人間の指紋のように、一つとして同じものはないそうです。

ページトップへ

暮らしを賭けた復興商店街への出店

熊谷さんがサメに興味を持ったのは、今から十数年前のこと。自宅近くの観光施設にある、サメグッズのお店で働き始めたのがきっかけでした。後に異動で商品を卸す仕事に就きますが、サメへの想いが醒めることはありませんでした。

「毎日サメグッズに触れるうち、生態や骨格、顎や歯並びの美しさにハマってしまったんです。それから、サメは捨てるところがなく、生活と馴染みやすいところにも親しみが持てました」と、サメの魅力を生き生きと話してくれました。

けれどもある日を境に、状況が一変します。東日本大震災です。気仙沼湾のすぐそばにあった熊谷さんの自宅も会社も、津波で流されてしまいました。さらには社長が帰らぬ人に。経営の見通しが立たず、会社は解散することになりました。熊谷さんは職探しを始めますが、求人の数は限られるうえ、条件に見合う仕事はなかなか見つかりません。途方に暮れていたそのとき、地元の知り合いが熊谷さんを訪ねてきました。

「プレハブ建てのテナントの一角が空いているから、入らないか?」という、復興商店街への出店の誘いでした。自分で店を切り盛りするなど考えたこともなく、思いがけないオファーに熊谷さんもビックリ。けれども他に選択肢はないと、出店を決心しました。

「もう背水の陣でした。働かないことには、暮らしもままなりませんから。それに震災後も会社にはサメ革製品がほしいと、お客様から問い合わせをいただいていたのです。ニーズはあるのではと思い、チャレンジすることにしました」――こうして熊谷さんの挑戦が始まったのです。

シャークスの入口の梁にも、サメの顎骨標本が並んでいます。

ページトップへ

周囲の支援で、くじけそうな心が救われた

シャークスがオープンしたのは、震災の年のクリスマスイブ。かつての取引先に片っ端から交渉し売り物をかき集めたものの、6坪の店内はスカスカな状態でした。サメ漁自体が再開できていない漁師も多く、供給が十分ではなかったためです。

「最初は『何でこんなことを始めてしまったんだろう』と思いましたね。店を出すのは想定外のことだから資金もないですし、起業のノウハウもありません。分けも分からぬまま事業計画書を書いて、補助金制度にエントリーしていました」

「プレゼンのやり方も分からず、何度も恥ずかしい思いをした」と当時を振り返る熊谷さん。不器用ながらも奮闘する姿を見て、いろいろな人たちが力を貸してくれました。例えば、シャークスのロゴマークは、広告界の第一線で活躍するデザイナーが描いてくれたもの。東京でIT企業を営む後輩が、クリエイターを紹介してくれたのです。

「後輩は弱音を吐く私に、『絶対に続けるべきだ』って言ったんです。サメ革というユニークな素材を売りにできるのは、気仙沼しかないのだからって」

最初は半信半疑でしたが、日を追うごとに後輩の言葉は重みを増していきました。なぜなら県外の人たちの反応が、意外なものだったからです。

広告界の第一線で活躍するデザイナーが制作してくれたシャークスのロゴマーク。サメ革製品に刻印されています。

ページトップへ

サメ革は“気仙沼のメッセンジャー”だった

「ボランティアで気仙沼を訪れていたお客様が、財布や小銭入れを手にしては『サメの革でできているの⁉』って一様に驚いて。私にとっての当たり前は、実は特別なものだったのです」

サメ革が気仙沼を知ってもらうアイテムになることが分かり、熊谷さんはシャークスを町の媒体としても意識するようになりました。2016年には、総務省が主催する復興ビジネスコンテストにチャレンジ。見事入賞を果たし、シャークスの存在を広く伝えるきっかけとなりました。

復興商店街からスタートした店は、別の商店街を挟み、現在の商業施設へと少しずつ場所を変えながら運営し続けてきました。その間、売り場をシェアする仲間とも出会い、絶妙なバランスでパートナーシップを築いてきました。「Lander Blue」(※)オーナーの千葉隆博さんは、売り場の演出や接客など、熊谷さんにとって心強いアドバイザーでもあります。

千葉さんは、「これまで熊谷さんと一緒にやってこられたのは、やっぱり彼女の人柄が大きい。お姉ちゃんみたいな存在だけど、馴れ合いにもならなくて。干渉しないけど気にかける関係で、基本自立しているから助け合えるのだと思います」と話してくれました。

※LandeBlue
▼【買って応援】センスが光るセレクトショップ!LanderBlue
http://rainbow.nttdocomo.co.jp/support/buy/detail/147/

写真左が熊谷さん、右が千葉さん。二人は最初の復興商店街で知り合ったそうです。

ページトップへ

世界中の人がにぎわう水産の町にしたい!

今の店舗で2年が経ち、気仙沼の街は少しずつだけど、確実に前に進んでいると熊谷さんは感じています。

「港の近くに店が移ったことで、気仙沼に観光客が戻ってきているのを実感できるようになりました。でも、どんなに道路や建物がきれいになっても、住む人の心が動かなくては真の復興ではないと思うんです。それにはやっぱり人が集まらないと。そのために自分は何ができるのかを考えています」

熊谷さんは、シャークスの他にも、
「気仙沼を元気にしたい。 気仙沼の人たちが、気仙沼出身の人たちが、自慢できるようなお祭りを作りたい。多くの方々が気仙沼に足を運ぶ【きっかけ】を作り続けたい。」
という想いのもと、地元の有志の方々が集まって開催しているお祭り「気仙沼サンマフェスティバル」にも実行委員として関わられています。
▼気仙沼サンマフェスティバル公式HP
https://sanmafes.com/

シャークスの入る商業施設「ムカエル」。白い網目状の柵の中には防潮堤が隠れています。

ページトップへ

災害でたくさんの人がこれまでにない辛さや悲しみを味わった分、前よりも気仙沼を“いい町”にしたい。そのカギは漁業にあると、熊谷さんは話します。

「やっぱり気仙沼って、水産の町なんですよね。直接でなくても、町の誰もが海や港、魚と何かしらの形でつながっています。漁業が元気になれば、もっと活気づくはず。シャークスにもできることがあるはずです」

サメの加工会社での解体作業の様子。オナガザメの背びれを手作業で切り取っています。(実際見学させて頂きましたが凄い迫力でした)

ページトップへ

今後は町を出て、東京など都市部でのポップアップ・ストア(施設の空きスペースなどに期間限定で構える店舗)の出店にも挑戦したいと熊谷さんは意気込みます。シャークスをきっかけに気仙沼を知ってもらえば、地元の水産物にも関心が高まるのでは、と考えているのです。

「理想を言えば、シャークスにアトリエをつくりたいんです。革小物の職人さんがいて、お客様のご希望に細やかに応じるーーそんな店です。サメ革でそこまでやるところは、他にはないと思うので。気仙沼のサメ革小物を求めに、世界中から人が訪れるようになるのが私の夢です」と、子どものようにワクワクしながら、未来を語る熊谷さん。笑顔の奥には、夢では終わらせない強い意志が感じられました。

ページトップへ

気仙沼サメにゆかりがあるスポットはこちらから
↓↓↓↓
▼【旅して応援】気仙沼巡りはココで決まり! サメLover魅惑のスポットhttp://rainbow.nttdocomo.co.jp/support/travel/detail/111/

ページトップへ

株式会社シャークス

株式会社シャークス

住所:宮城県気仙沼市南町海岸1-14 ムカエル1F
電話:0226-24-5760

※LandeBlueも同店内にございます。

URL:https://sharksjapan.shopselect.net/
URL:https://lander.thebase.in/

このページをSNSでシェアする

最新の記事

ピックアップ