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タケノ文具

被災地のために、被災者のために自分は何ができるのか

タケノ文具

はじめて訪れたのに“ほっと”するような、懐かしい感じのする文具屋さん、それが大船渡にあるタケノ文具。震災の際、高台にある店舗は津波の被害はまぬかれたものの、店内はめちゃくちゃになったそうです。震災から二年半の今も、竹野美貴子さんは地域のために、被災者のためにと尽力しています。

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大船渡の被災松を復興支援商品へ

東日本大震災で被災し、甚大な被害を受けた大船渡。周りの被災地では復興支援商品が発売されていくなか、大船渡市では復興支援商品というものがありませんでした。
そんなある日、美貴子さんは知り合いから大船渡市に、被災し利用価値の見出せない被災松が存在していることを知ります。

“被災松で何ができるだろう” “私だったら何を作るだろう”

と考えた美貴子さんは、実家が文具屋ということもあり、被災松でハガキを作ることを思いつきました。
これをきっかけに、『ぼんずプロジェクト』での活動を開始したそうです。
プロジェクト名に使用されている『ぼんず』。
これは、『絆』を意味する英単語『Bonds』に由来しています。
震災後、よく使われたこの『絆』という言葉。
被災地にとって、被災者にとってとても重みのある言葉です。
この言葉を、「そうでがんす」などといった気仙地方の方言、『気仙語』の発音のようにひらがなで表記し、地元の方々からも身近に感じてもらえるようにと考え、名づけたそうです。
大船渡の被災松で作ったぼんずプロジェクトの商品たちが全国のみなさんとのぼんず(絆)になることを願って日々活動しています。

ぼんずプロジェクトを立ち上げた竹野美貴子さん

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被災松で作られたハガキでつながる絆

美貴子さんが立ち上げた『ぼんずプロジェクト』。
このぼんずプロジェクトでは、大船渡の被災松を使った復興支援商品として全国に販売しています。
数ある復興商品のなかであえてハガキを作成することにしたのには美貴子さんのある思いが込められていました。
いわゆる復興商品というものは、被災地を支援したいという願いで買ってくれたとしても、購入者の手に留まってしまうのがほとんどです。
しかし、ハガキは購入した人の手に留まりません。

購入した人の手にも、ハガキを送られる人の手にも、ハガキを通してぬくもりが届くのです。

木柄の入った珍しいハガキ。
これを手に取った人が大船渡に興味を持ち、少しでも行ってみたいなと思ってもらえればと考え、ハガキにすることを決めたそうです。
購入してくれた人から、ハガキを送る相手にもつながっていく、そんな『絆』ができればと美貴子さんは語ります。
限りなく紙に近い質感が木で作っているとは思えない。
けれど木のぬくもりがそのままになって確かにそこにある。
まるで、目に見えない『絆』のようなものをつなげている商品なのです。

懐かしい雰囲気の昔ながらの文具屋さん

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大船渡の公認グッズ第1号

2012年2月21日に大船渡の町起こしとしてデビューした“ゆるキャラ”「おおふなトン」。

“自分たちにどんな手伝いができるだろうか?”
“グッズにして人の目に触れさせないとキャラクターの人気が出ない”

と考えた美貴子さんは、デビューした次の日に大船渡市役所へ申請を出し、大船渡の公認グッズ第1号として認定されました。
その後、購入者がグッズを買いやすいよう、散在するグッズをなるべく集約し販売することを心掛けているそうです。

大船渡市のゆるキャラ「おおふなトン」をグッズにし、全国に知ってもらうことも復興の一つと考えている美貴子さん。
あの日、避難所へ提供する食べ物の準備や、避難所で暮らすのが困難な方々の受け入れなど、奔走した記憶を忘れることなく復興に向けて確実に歩んでいる姿が強くも誇らしくも見えました。

ハガキやしおりなど、種類はさまざま

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購入者からメッセージとともに戻ってくることも

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タケノ文具

タケノ文具

住所:〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町字上山1-1
電話番号:0192-26-5308
営業時間:月〜金 8:30〜19:30 土 10:00〜18:30
定休日:日曜日

インタビューはこちら → http://779.jp/sanriku_reports/1845/

URL:http://fukkoichiba.com/store/4214

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