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「おかえり常磐線」 9年ぶりの全線開通で、福島県浜通りが近くに

「おかえり常磐線」 9年ぶりの全線開通で、福島県浜通りが近くに

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9年ぶりの全線開通は涙雨で

2020年3月14日、JR常磐線が9年ぶりに全線開通しました。
小雨がパラつく肌寒い日でしたが、地元の皆さんをはじめ、鉄道ファン、関係者など、多くの人が再開通した電車に乗車したり、駅のホームで出迎えたりして、喜びに包まれた一日になりました。

JR常磐線は、2011年3月の東日本大震災による津波と東京電力福島第一原発事故により、一部区間が不通となりました。帰還困難区域を含む、夜ノ森駅、大野駅、双葉駅は、9年もの間利用ができませんでした。
3月4日に双葉駅周辺(双葉町)、5日に大野駅周辺(大熊町)、10日に夜ノ森駅周辺(富岡町)が、特定復興再生拠点区域として避難指示が先行解除されたことに伴い、駅が利用できることとなり、14日に常磐線が9年ぶりに全線開通したのでした。

新しくなった双葉駅の路線図。夜ノ森~双葉の駅名が路線図に表示されたのは9年ぶりです.

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地元の人と双葉郡を想う人たちが一緒に歓迎

9年ぶりに町の避難指示が先行解除され、一部地域のみではありますが、自由に行き来ができるようになった双葉町の双葉駅。地元の太鼓団体「標葉(しねは)せんだん太鼓保存会」が、特急列車の到着に合わせ、太鼓の演舞を披露しました。同会が双葉町内で演奏すること自体も9年ぶりで、メンバーの一人は「涙をこらえながら叩いていた」と話してくれました。

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ホームには入りきれないほどの歓迎の人が押し寄せました。「この日は絶対に双葉駅に来ようと思っていた」と、避難先から駆け付けた町の人、仕事や支援などで双葉町に関わっている人など、町の人、外の人、みんなが心を合わせて、常磐線の全線開通を喜びました。

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富岡町夜の森の桜並木を、電車で見に行く

この常磐線全線開通にあたり、利用できるようになったもう一つの駅が「夜ノ森」。「夜ノ森の桜並木」は、福島県浜通り、双葉郡の桜の名所として有名な場所です。

2014年、避難指示解除前の桜並木の様子

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昨年までは、帰還困難区域として立ち入りができなかった夜ノ森駅周辺ですが、3月10日に避難指示が一部解除されたことにより、夜ノ森駅から桜並木までの道路、そして歩いていくことのできる桜並木も、約300メートルから約800メートルへと広がりました。

富岡町夜の森地区。避難指示解除前は、バリケードで閉鎖されていました。2020年3月10日5:30、避難指示解除直前に撮影

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避難指示が解除されたと言っても、駅から桜並木への道路のみで、その地域に住んでいた人たちが戻れるようになるまでにはまだまだ時間がかかります。解除された道路の脇、家の前にはまだバリケードが付いたままなので、手放しで喜ぶことはできません。

夜ノ森駅までの道のり。奥の三角屋根が夜ノ森駅

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ただ、この町の人が愛した桜並木を、自由に見ることのできる場所が増えたことで、地元の人も外から来る人も、その桜をともに楽しむことができたら素敵だなと感じます。

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避難解除によって見られるようになった、夜の森の桜の「開花基準木」。この木の桜が咲いたら開花宣言です。2020年3月23日撮影

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常磐線の旅を楽しむ機会を

9年の時を経て、全線開通となったJR常磐線。今まで行きたいと思ってもなかなか電車ではアクセスができなかった、双葉郡をはじめとする福島県浜通り地域。
夜の森の桜並木を始め、それまでの景色が戻ったり、新しいプロジェクトが始まっていたりと、震災後9年たったからこそ見るべき景色がたくさんある地域です。

双葉町の初発神社。斜めに傾いた本殿がここまで再生され、復活に向けた工事が進められています。2020年3月14日撮影

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上野発の常磐線特急ひたちに乗ると、双葉郡までは直通で2時間45分ほど。車窓の景色の移り変わりだけでも一見の価値があります。下車して町を巡っていただくと、震災の爪痕とそこから再生していくリアルな町の姿を見ることができます。

百聞は一見に如かず。常磐線に乗って、福島県浜通りの「今」を感じてください。

(写真協力:伊藤孝、城島めぐみ、山根麻衣子)

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