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使う人がルールをつくる!?福島県楢葉町、みんなの交流館「ならはCANvas」

使う人がルールをつくる!?福島県楢葉町、みんなの交流館「ならはCANvas」

福島県双葉郡楢葉町に2018年7月、新しい交流施設がオープンしました。「みんなの交流館 ならはCANvas」は、楢葉町民だけでなく、広く様々な人に使って欲しいという思いが詰まった施設です。施設の名前である「CANvas」は、絵を描くキャンバスを意味していて、白いキャンバスに絵を描くように、使う人それぞれがこの施設を創っていって欲しいという願いが込められているそうです。

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ならはCANasのご担当の西﨑さんにお話を伺いました、ならはCANvasに込められている想い、ぜひご一読ください! 開放感あふれる建物と庭、そして、立寄った人が自由に使える雰囲気に癒されますよ♪

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チームレインボー
菅原陽子

菅原陽子

お年寄りと子どもたちが一緒に過ごせるように

1階の一角には、畳と、木のボールプールが隣接したスペースがあります。
これは、畳ではお年寄りが、ボールプールでは子どもたちが遊ぶことで、自然とお年寄りと子どもたちが一緒に過ごせるようにと設計されています。

楢葉町ではもともと、近所のお家で子どもを遊ばせて、お母さんたちはその間に買い物に行ったり、家事をしたり、ということが日常だったそう。
東日本大震災により、失われてしまった「ご近所関係」を、この交流館の中で再生できたらという思いが込められています。

ならはCANvasインスタグラムより

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ちなみに、この木のボールプールは、NTTドコモ社員の寄付金(東北応援社員募金)により購入されたもの。

震災後、自然の中で遊ぶことが減ってしまった子どもたちに、木のぬくもりを感じて欲しいと、木のおもちゃが選ばれました。
子どもたちには、一番人気の場所になっているとのこと。うれしいですね。

館内に掲載頂いております。

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学生にも社会人にも町外の人にも

2階まで吹き抜けの開放的な空間では、利用する人次第で、使い方も様々。多目的ホールや、サウンドルームでは映画の上映等も可能です。また、外の緑地広場も様々な用途に活用できる作りになっています。
町の施設でありながら、町が主催するイベントだけではなく、楢葉町でこういうことやりたい!という持ち込み企画も積極的にサポートしています。
(ならはCANvasでのイベント情報は、随時Facebookページで発信中)
https://www.facebook.com/narahaCANvas/

利用の仕方も、ルールは設けず、使う人たちがルールを作っていくというスタンス。そのおかげで利用者はお互いにほかの利用者を思いやり、とてもきれいに施設を使っていくとのことです。

開放感溢れる館内

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写真は、施設内にある利用者が自由に作品や告知チラシを置くことのできるコーナー。

上段右にある楢葉町のゆるキャラの人形「ゆず太郎」ファミリーは、町のお母さんたちが作ったもの。仮設住宅で暮らしていたころから縁のあった、羽生結弦選手も「ユズ」つながりで(!?)気に入っていたそうですよ。

利用者が自由に作品や告知チラシを置くことのできるコーナー

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1階を見下ろせる2階の席は、Free Wi-fi、電源完備のデスクになっており、宿題や読書をする学生から、ノマドワーキングする社会人まで、思い思いに利用されています。

まだまだカフェなどのサードプレイスが少ない楢葉町には、この様な場所は有り難いのではないでしょうか。視察や仕事で楢葉町を訪れる人も、登録などせずに無料で使えます。

作業や打合せが出来る場所もあります

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等身大のかかしが、ならはCANvasのシンボルに

ならはCANvas内のあちらこちらには、愛嬌たっぷりの等身大のかかしが座っています。楢葉町の松本町長の名札が付いた、ご本人そっくりなかかしもいます。

これは、避難指示が解除されたばかりの時期に、「人が少なくて寂しい」と思ったお母さんたちがつくり始めたものだそうです。
限界集落でありながらかかしで村おこしをした、徳島県三好市祖谷の「かかし村」までかかしづくりを習いに行き、寄付された着物や古着を利用して魅力的なかかしをつくっていきました。完成度はどんどん増していき、福島県平田村で開催されたかかしコンテストで優勝するまでに。

2018年12月1日現在、楢葉町に暮らす人たちは約3,600人(町全体の人口は、約7,000人)。町には人通りが戻って来つつあります。
かかしたちは、ならはCANvasで、訪れる人たちを出迎えています。お母さんたちもたびたびならはCANvasを訪れ、かかしたちのお色直しをしているそうですよ。

一番左奥が、松本町長を模してつくられたかかし

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震災遺構の無い楢葉町に、震災の記憶を伝え、遺したい

楢葉町は、原発事故はもちろんのこと、津波の被害も大きかった地域です。
家屋を残すことが出来ず、解体が早くに進んでしまったため、「震災遺構」と呼ばれる様な建物が殆ど残っていません。

そのため、せめて家屋の一部でも残しておきたいと、ならはCANvasには、年季の入った、立派な木材が、あちこちに埋め込まれています。津波被害を受けたかつての家の一部が、ならはCANvasの中に生きています。

畳の手前に段となっている部分、写真奥で木目と白のコントラストになっている木目部分は、解体された家屋の木材を利用しています

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様々な立場の人に利用してほしい

ならはCANvasは、建物を作る前から9回のお茶飲みワークショップを開き、どんな場所にしたいかをみんなで話し合いました。もちろん全ての意見を反映するのは難しいですが、その中でみんなが楢葉町で何を大切にしていたのか、どんな生活をしていたのかが浮き彫りになり、極力その思いを活かす作りにしたそうです。

オープンしてからは、人口割合から、年配の人が多く来るのではとの予想に反し、開放的でお洒落なビジュアルからか、若い子ども連れの人たちも多く訪れているとのこと。

ならはCANvasに込められた、みんなの夢(楽器を演奏できるバンドルームや、広場には健康の為の足つぼもあります)

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また、近隣の町の人や視察で訪れる人も多く、常駐しているならはCANvasの指定管理者・(一社)ならはみらいのスタッフが、いつでも案内してくれるそうです。

楢葉町の皆さんの思いのこもった施設「ならはCANvas」、楢葉町に訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

くつろげる「みんなのリビング」

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みんなの交流館ならはCANvas

〒979-0604
福島県双葉郡楢葉町大字北田字中満260番地
開館時間・9:00〜21:00
定休日・第2、4火曜日、年末年始(12/29~1/3)
ホームページ:http://naraha-canvas.com
Facebookページ:https://www.facebook.com/narahaCANvas/

施設には2018年6月にオープンした「ここなら笑店街」が隣接しています。
▼【買って応援】楢葉町でお買い物。「ここなら笑店街」のパン屋さん「ベーカリーハウスアルジャーノン」
http://rainbow.nttdocomo.co.jp/support/buy/detail/165/

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