被災地に輝くサンシャイントマト
2014.05.28
とまとランドいわき
福島県いわき市ある「とまとランドいわき」はトマトだけでも7000坪の広大な栽培面積を持つ観光農園です。 福島県を象徴するキーワードである「サンシャイン」の名を冠した「サンシャイントマト」を筆頭に多種多様なトマトの栽培をおこなっています。
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農業のテーマパーク
とまとランドいわきには日本ではじめて導入されたという「トラス式ダッチライト型ガラス温室」があります。これはオランダ製の環境制御システムを持つ温室のことで、生理生態に適応し た環境(温度、湿度、養液管理)をコンピューター制御で管理創出することにより、効率的な生産を可能にするものです。温室での栽培にはCO2発生装置や光や温度を調整するためのカーテン、トマトに養液を投入するための装置などハイテク技術が惜しみなく導入されています。また、LPガスを使ったボイラーや室外に設置された雨水タンクなど環境への配慮もおこなっています。ここではお一人さま500円で収穫体験もできるとあってまさに「農業のテーマパーク」と呼ぶのにふさわしい施設となっています。収穫されるトマトは主力ブランドの「サンシャイントマト」をはじめ、糖度や酸味の異なるフルーツミニトマト、そしてぶどうのように房で身を付ける中玉トマトのカンパリなど。ハウス内では30名ほどのスタッフが作業していますので実際の収穫風景を見学するもよし、自分で収穫にチャレンジするのもよいですね。トマトの味は品種によって異なり、好みも人それぞれです。みなさんもぜひ一度とまとランドいわきへ遊びにいって、自分の好みの味のトマトを探してみてはいかがでしょうか?
いわき市のブランドネームをつけた「サンシャイントマト」
6次化の過程で生まれた魅力的な商品
鮮度の高いトマトはそのまま食べても美味しいのですが、とまとランドいわきは加工品も豊富に取り揃えています。サンシャイントマトを手作りでじっくり煮込んだ濃厚な「トマトジュース」や完熟トマトのジャムを使用したとろけるような食感の「いわきのトマトジェラート」。ほかにもゼリーやソースなど目移りしてしまうほど魅力的な商品ばかりです。とまとランドいわきでは生産、加工、販売をワンストップでおこなう「6次化」に対する取組も積極的におこなっており、今後もどんな新商品が登場するのか楽しみですね。糖度の高いトマトや加工品の数々はとまとランドいわきの通販サイトでの購入も可能です。風評被害を払拭するため「美味しく安全な農産物を食卓へ」をテーマに日々の研究と正しい情報の発信をおこなう「とまとランドいわき」。安全のための残留農薬検査やリコピンの含有量などを調べる機能性成分分析検査を定期的におこない、放射性物質量検査は民間外部機関に依頼しての自主検査、JAいわきによる検査、福島県による検査と三段構えの検査で万全のチェック体制をしいています。実際に取材で訪れたスタッフも収穫したばかりのトマトを食べてみましたが、予想外の甘さと味の濃さに全員「美味しい!」と大絶賛。これはぜひみなさんにも食べて頂きたい至高のトマトです。
「トラス式ダッチライト型ガラス温室」ですくすくと育っています
一つひとつ丁寧に手作業での出荷作業
種類も色も豊富なミニトマトは宝石のよう
トマトの他にもパプリカやいちじく、いちごなども栽培
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(チームレインボー 中舘 牧子)