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わかめの聖地としてのプライドをかけて

2016.08.10

岩手県釜石市の唐丹漁協の塩蔵わかめは、地元漁師が丹精込めて育てた「三陸わかめ」に、厳選された粉砕塩をもみ込んで仕上げた最高級の「塩蔵わかめ」です。 その生産量の多くは安心・安全を重視する生協向けに出荷され、家庭に届けられています。

三陸わかめの発祥地

釜石市街から車で沿岸部の45号線を南下してくると、海沿いの断崖絶壁にへばりつくように家が立ち並ぶ小さな漁村があります。特に観光地でも無いので、釣り人以外はあまり立ち寄る事がないのではないかと思っていましたが、実はここ釜石市唐丹町は、三陸リアス式海岸の親潮と黒潮の海流が交わるポイントで、しかも片岸川という清流も流れ込んでいるため、釜石市内でも特に「わかめ」の生育に適した漁場になっています。
わかめは三陸沿岸の産地単位で細かくブランドが分かれており、当然、価格もばらつきがあるのですが、実はその多くは唐丹の漁師が作った種を使用しており、ある意味ではこの唐丹が三陸わかめの発祥地となっています。

recommend_image1.JPG小さな漁港ですが、朝は活気が漲ります。

こまやかなこだわり

三陸地域はわかめの好漁場だけに、その品質競争は震災前から激しく、消費者の目も「三陸産は当然品質がいい」という肥えたものになっている一方で、産地の各漁港レベルでは、素材の質については差がつきにくい商品のため、漁協毎にこまかい質や使い勝手へのこだわりがあります。

recommend_image2.JPG一本一本人の手で丁寧に茎をとっていきます

たかがわかめ、されどわかめ

唐丹産の塩蔵わかめは、塩分と水分を岩手県漁連の基準よりもさらに絞り込んでおり、塩分25%(県漁連基準30%)、水分55%(同60%)にしています。塩分が多いと、水戻ししてもべたっとしてしまうので、味噌汁などで食感を楽しみたい方は塩分が低い方がコリコリとした食感を楽しむことができます。もちろん、塩分が低いと保存期間は多少短くなるのですが、敢えて消費者の健康志向にあわせて減塩の取り組みを進めています。また、水分が少ないことにより、湯どおしした時にわかめのボリュームがより大きくなるため、パッケージがコンパクトでも同量のわかめをお料理に使うことができ、ご家庭での使い勝手も考慮しています。

recommend_image3.jpg組合員の精神的支柱である木村組合長です。

わかめを愛する東北人

三陸地域における漁業は、古くから恵まれた素材を加工業者に卸すという商売を続けてきたおかげで、素材に関しては絶対の自信をもっていますが、反面、加工業者ほど付加価値を生み出すのが苦手だったり、漁獲量が気候や天候に大きく左右されるため、市場への安定供給が難しいといった産業構造上の課題に常に向き合ってきました。

しかし、そんなことは承知のうえで素材の質や伝統を愚直に守るという価値観も「東北らしさ」であり、世界の三陸ブランドの根幹になっているような気がしています。一本気なわかめ漁師とお母さんたちの思いを感じながら、今日の御みそ汁にも唐丹産のわかめをどうぞ。

唐丹漁協協同組合

〒026-0121 岩手県釜石市唐丹町字小白浜533
Tel: (大代表)0193-55-2115/(加工場)0193-55-2069
唐丹町漁業協同組合 - ホーム | Facebook

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