ドコモグループ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 富岡町産米でつくったスパークリング日本酒「萌(きざし)」発売

富岡町産米でつくったスパークリング日本酒「萌(きざし)」発売

2020.02.28

2020年3月11日に、双葉郡富岡町で生産された米で醸造された、スパークリング日本酒「萌(きざし)」が発売されます。
現段階では、富岡町内のみでの販売を予定しているとのこと。つまり、富岡町でしか買えないお酒、なのです。
このスパークリング日本酒「萌」には、様々な人たちの「富岡町への思い」が込められていました。
▼特設ページはこちら
https://tomioka-plus.or.jp/kizashi/

ラベルに込められた思い 

「萌」のラベルに描かれている花は、ツツジです。
双葉郡富岡町と言えば、夜の森の桜並木が有名ですが、実はツツジの花もとても縁が深いのです。

富岡町にはJR常磐線の二つの駅があり、一つは富岡駅、もう一つが夜ノ森駅です。

常磐線は、2011年4月に、警戒区域が設定されて以来、一部の路線が不通となっていました。富岡駅は、2017年4月1日に富岡町の避難指示が一部を除いて解除されたときに合わせて利用できるようになりました。2020年3月13日まではこの富岡町で一旦電車の路線が終わり、富岡町からは代行バスを使って浪江駅まで行き、そこからまた常磐線に乗り換えることが必要でした。

常磐線が2020年3月14日に、9年ぶりに全線開通するにあたり、双葉町の双葉駅、大熊町の大野駅、そして、富岡町の夜ノ森駅が利用できるようになります。recommend_image1.jpg

富岡駅で試運転中の常磐線特急・2020年2月撮影

震災前、夜ノ森駅には、ホームに大輪のツツジの花が植えられていました。昭和56年に「花と緑の駅」コンクールで日本一に選ばれた夜ノ森駅は、特急が止まる駅ではないのですが、その見事なツツジを乗客が車窓から楽しめるようにと、ツツジの咲く時期には夜ノ森駅を通過する際に、特急電車がスピードを落として走行していたほどです。ですが、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により、警戒区域に指定された夜ノ森駅は、除染作業のため、すべてのツツジの木を伐採しなければなりませんでした。見事なツツジの花は、今はもうありません。

recommend_image2.jpg

スパークリング日本酒「萌」パッケージより

「夜ノ森のツツジは本当にきれいだったんだよ」
「あの夜ノ森のツツジを復活させたい」
そういった富岡町民の思いを、ラベルのツツジの花に込めているのです。


プロデュースは「とみおかアンバサダー」

この「萌」をプロデュースしたのは、「とみおかアンバサダー」たちです。とみおかアンバサダーは、首都圏や富岡町外、いわゆるソトモノの視点で、富岡町や町民の魅力や思いを発信してもらおうと、富岡町のまちづくり会社「とみおかプラス」が協力企業とともに募集したメンバーです。
定期的に富岡町を訪問し、自主的に楽しみながら、町の新たな魅力の発掘、町への関わり方の提案、富岡町への交流人口を拡大するための活動を行っており、今回はその一つとして富岡町産の米を使った日本酒のプロデュースを行いました。

recommend_image4.jpg

とみおかアンバサダーのみなさん


富岡町を訪れ、町をまわり、町の人の話を聞いた、アンバサダーたちが、この町の人とこの町を想う人、そして町を訪れる人に愛されるお酒、として考案したものをベースに、「萌」は誕生しました。

「萌」は、春のきざし、明るいきざし、など、これからの富岡町を指し示すのにふさわしい言葉。ツツジのモチーフは、町民に愛された思い出の花。そしてこれからきっと復活する花。そんな町の人の思いと、アンバサダーが富岡町で感じた思いを込めました。


富岡町で農業を再開するという思い

「萌」を醸造する米は、富岡町で農業を再開した町民が生産しています。
警戒区域に設定された富岡町では、震災以降6年間住むことができず、もちろん農業もできませんでした。
そんな中、区域が再編され、日中の立ち入りができるようになってから、農地を除染し、稲作を再開した町民の方がいました。
除染した農地は痩せ、以前のようには稲作はできません。その農地を、実証実験の場として、避難先から富岡町に通いながら、稲作を続けたのです。recommend_image7.jpg

避難指示解除から2年半、農業再開3年目に出来た、そのお米を使って、「萌」はつくられているのです。


3月11日に発売 その思いを飲み干して

そんな富岡町を思う、様々な人たちの気持ちが込められたスパークリング日本酒「萌」は、富岡駅前の「さくらステーションKinone」、双葉郡のインフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」(双葉郡富岡町大字小浜字中央295ふたばタイムズ1F)、「とみおかプラス」事務局(富岡町大字小浜字中央416 さくらモールとみおか内)で、3月11日に発売、3月12日から販売します。

一般社団法人 とみおかプラス

#とみおかアンバサダー とSNSで検索するとアンバサダーの活動の様子がご覧いただけます!

HP
https://tomioka-plus.or.jp/
Facebook
https://www.facebook.com/tomiokaplus/

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る