ドコモグループ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 獲れる時が食べる時

獲れる時が食べる時

2014.09.12

情報誌とともに食べものをセットで届ける「東松島食べる通信」。この基本モデルとなったのが、2013年の夏に創刊された「東北食べる通信」です。東松島の海苔漁師を「東北食べる通信」が取り上げた際、海苔漁師と「東北食べる通信」の橋渡しをした人こそが、現在「東松島食べる通信」の編集長を務める太田将司さん。地元密着型「東松島食べる通信」は、いま食に敏感な人たちの間で静かな盛り上がりをみせています。

食べる通信リーグ

2013年の夏、地域内の生産者にクローズアップし、特集記事とともに彼らが収穫した食べものをセットで届けるという新しいコンセプトの情報誌「東北食べる通信」が発刊され、多くの反響を呼びました。東北以外の地域から同様のモデルの展開と協働の声があがり、「食べる通信」は「リーグ制」という形式の「一般社団法人 食べる通信リーグ」を発足させます。
「リーグ制」では、本部がルールを決め現場がそれに従って経営するフランチャイズ方式と異なり、各地で食べる通信を展開する加盟団体の代表者が集って、全体のルールや運営方針を決定していきます。この「食べる通信リーグ」で東北、四国に次ぎ発刊を開始したのが「東松島食べる通信」です。

recommend_image1.jpg「食べる通信」のホームページ。
年内には「北海道食べる通信」の発行も予定されている。

コンセプトを理解している購読者

「東松島食べる通信」の創刊は2014年の8月。創刊号の特集は、宮城県東松島市の定置網漁師の大友康広さん。そして一緒に送られる食材は大友さんの獲る真鰯(まいわし)です。「食べる通信」は、いわゆる通信販売とは一線を画す「食べものが付いてくる情報誌」です。
通常、通信販売というものは商品の在庫を確保してから販売を行います。それは販売損失を無くし売上を確保する当たり前の事業原理に基づいています。ところが、この「食べる通信」はその当たり前の事業原理を全く持たないのです。あくまで、生産者の情報を伝える情報誌の役割が主であり、食べものは、その情報をよりよく伝えるための付録という位置づけをとっています。
創刊号では、新鮮な「いわし」を届けるために朝獲れた「いわし」をその日のうちに出荷する仕組みになっています。ということは、不漁で「いわし」が獲れないときは当然出荷ができません。それが数日続けば、獲れるまで出荷が延期されます。これでは、購読者は怒ってしまうのでは?と思いますが、それがそうではない現状に驚きます。
購読者は「生産者を理解し、自然の恵みを享受する」というコンセプト理解して申込みをしているため、編集部からの出荷延期の連絡にも「自然相手だから仕方ないのでいいですよ」と、こころよく対応してくださるそうです。地元の購読者などには、「おれたちは後でいいから市外のお客さん優先していいからね」といわれることもあり、編集長の太田さんは「本当に泣きそうになる」とその感動を話してくれました。

recommend_image2.jpg定置網漁師の大友康広さんが獲った新鮮な「いわし」

recommend_image3.jpg編集長自らが出荷作業をする「東松島食べる通信」

「東松島食べる通信」の歩き方 その1

では、実際に「東松島食べる通信」を体験する方法をご紹介します。
まず、「東松島食べる通信」のサイトに行き特集の内容やコンセプトを理解した上で、「申し込み」ボタンをクリックします。

http://taberu.me/higamatsu/

そして会員登録を行います。「東松島食べる通信」には、「東松島市内のお届け、店頭引き取り」と「東松島市外への宅急便」のふたつの申込み方法があります。東松島市民の方は迷わず「東松島市内のお届け、店頭引き取り」を選びましょう。直接、「東松島食べる通信」スタッフが手渡し配送してくれるだけでなく、一号につき、700円お得になります。

recommend_image4.jpg「東松島食べる通信」の会員登録ページ

「東松島食べる通信」の歩き方 その2

編集部からの「お届け準備完了のお知らせ」メールには、申込み専用のページへのリンクが書かれています。その申込みページで申込みを行います。特集によって変わるようですが、基本セットのほかに、さまざまなオプションセットも提供されるようなので、希望のセットを選び、お届け先などを記入し申込みます。あとは、自然や天候にまかせて、その生産物が獲れるまでひたすら待ちます。その待つ時間も、「食べる通信」の楽しみです。

「食べる通信」では、読者専用のFacebookグループが提供されます。そこでは日々の編集部からの情報や、生産者、編集部、購読者との交流、「食べる通信」が届いた購読者からの食材を使った写真やレシピ、反響の声など、「食べる通信」が届く前からも、届いたあとからも楽しめる環境が用意されており、会員登録後、数日以内で使えるようになっています。


「東松島市外への宅急便」の申込みでは、Facebookアカウントを利用した登録も可能です。もしFacebookのアカウントを持っていない方は、この際にアカウントを取得しておくといいでしょう。なぜなら、「食べる通信」では、日々の情報発信と読者コミュニケーションをFacebookで行っているからです。
情報を入力し会員登録が完了すれば第一段階は終了です、編集部からの「お届け準備完了のお知らせ」メールがくるまで待ちましょう。

recommend_image5.jpg読者専用のFacebookに投稿された様々ないわし料理

「東松島食べる通信」の歩き方 その3

「食べる通信」で届いた食材をもう一度ほしい、食べて感動したのでその食材をほかの誰かに送りたい、という声に応えた仕組みが「食べる通信」にはあります。それが、「おかわり・おすそわけ」。期間限定ですが、追加注文や贈答用の注文ができるそうので、リピートしたい読者にはとてもうれしい機能ですね。「東松島食べる通信」では随時、読者へメールで連絡をするそうです。

recommend_image6.jpg「お届け準備完了のお知らせ」メールを受け取り後、
ここでセットの申し込みをします

「東松島食べる通信」日々進化中

季刊「東松島食べる通信」には、最初から決まった申込み締切日がありません。編集部がお知らせする「申込み終了日」が各号の締切日になります。たとえば、創刊号の「いわし」は当初10月までの予定だったのですが、今年は「いわし」が獲れているようなので11月にしようかとも考えているようです。つまりは、お天気次第、海の様子次第で締切は決められるようです。このへんも「読者の意見や様子をみて考えていきたい」と、編集長の太田さんはいいます。まさに、「東松島食べる通信」は日々進化中なのです。実は、筆者もこの「東松島食べる通信」の購読者なのですが、届いた新鮮な「いわし」は付録的位置づけと思えないクオリティ。今まで味わったことのない「いわし」の魅力に本当に感動しました。不漁で出荷が遅れても、きっとそれを補っても余りある「待った甲斐」というべき満足感が得られることでしょう。昨今の「顧客満足度アップ」の考え方をくつがえすような新しい「顧客満足度」創出の手法を「食べる通信」に見たような気がします。

さあ、あなたも豊かな自然の恵みと、その中で「食べるもの」をつくる人のこと想いながら、「東松島食べる通信」の「獲れる時が、食べる時」を体験してみませんか?

recommend_image7.jpg東松島市内の購読者へは、スタッフが直接お届け

東松島食べる通信(季刊誌)
■「東松島市以外の宅急便」をご希望の方
 ¥2,700(送料、税込)/各号
■「東松島市内のお届け、店頭引き取り」をご希望の方
 ¥2,000(送料、税込)/各号

※この記事は2014年9月現在の情報です。

※東松島食べる通信の契約は定期購読となっています。単号でのお申し込みをご希望の方は、下記に記載の「東松島あんてなしょっぷ まちんど」まで、メールかお電話にてお問い合わせください。


住所:東松島あんてなしょっぷ まちんど
   宮城県東松島市矢本字上新沼19-1
住所:一般社団法人 東松島みらいとし機構 HOPE
   東松島市矢本字上河戸36番地1(東松島市役所内)
電話:0225-83-3391
URL:http://taberu.me/higamatsu/

一般社団法人 食べる通信リーグ
(東松島食べる通信をはじめ、食べもの付きの情報誌を発行) 
URL:http://taberu.me/

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る