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【東北大学×仙台放送×NTTドコモ】減災ハッカソンin仙台

2015.02.12

2015年2月7日(土)~8日(日)に東北大学カタールサイエンスホールにて開催した「減災ハッカソン」。東北をはじめ関東等からも参加者が集まり総勢17名のメンバーにより「普段の生活で減災を身近に考えられるアプリ」「楽しみながら減災意識を高められるアプリ」をテーマに新たなアイデアをカタチにしていきました。その様子をレポートします!

1日目:インプットセミナー~アイデアソン

今回のファシリテータは、原亮さん(FandroidEastJAPAN理事長)です。そしてメンターとして、佐々木陽さん(株式会社Gclue)、高野祥幸さん(ニフティ株式会社)にもお越しいただきました。お忙しい中本当にありがとうございました!
参加者は、東北大学 災害国際研究所の邑本俊亮教授、保田真理助手の講演を受けた後、グループに分かれてアイデアソンに取り組みました。
「講演から得たヒントを元に、減災に役立つ考え・行動を書き出す」、「災害発生時に被害を拡大させる要因を考え、それに対する解決策を書き出す」という作業を個人で行い、チームブレストを経て、それぞれアイデアを8つに絞り込みます。その後、8つ×8つのワードの組み合わせから連想される事柄を短時間のうちに挙げ、それらの中から企画のアイデアを創出、再び個人ワークにてアイデアシートを記載してもらいました。机の上がたくさんのアイデアで埋め尽くされました。

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東北大学災害科学国際研究所 保田真理先生。講演テーマは「減災社会の創成 ー減災意識の芽生え、成長、定着ー」

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東北大学災害科学国際研究所 邑本俊亮先生。講演テーマは「人間の情報認知特性と学習支援」

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アイデアソンの様子

1日目:チームビルド~ハッキング

続いて、チームビルドです。アイデアソンで出たたくさんのアイデアを参加者全員で見て回り、よいアイデアには★をつけていきます。
★獲得数の多かったアイデア4つ+情熱枠2つ(「どうしてもこの企画をやりたい!」という立候補)の6つのアイデアでメンバーを集め、6チームができました。
ここからチーム毎に、いよいよ具体的な開発が始まります。各チーム、協力会社が提供したクラウドサービスやAPIを利用し、開発を進めていきました。
初日は21時に終了。参加者、メンターの皆さん、時間ぎりぎりまで課題に取り組んでいました。

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ファシリテータの原亮さんがハッカソンを進行

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プログラミング開始。エナジードリンクで気合注入です

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短い時間の中でチームで協力して開発を進めていきます

2日目:プレゼンテーション①

2日目。ラストスパートの後、いよいよプレゼンテーション!2日間の開発をへて完成した6つのアプリの紹介です。(発表順)

■避難所助け愛SNS~想定外を想定する~/チーム名:みちのく二人旅

震災時、避難所では大勢の避難者が発生し、避難者のデータ管理を手作業で行う為、マニュアルに従った適切かつ迅速な避難者への支援が困難でした。このアプリは大規模停電や通信途絶の状況下でも利用可能な途絶耐性ネットワークを構築し、避難者と管理者が簡単に連絡や管理運営を行うことができる避難所SNSアプリです。

■Sand-i/チーム名:Team Sand-i

東日本大震災では、物流の遮断、現地とのニーズアンマッチにより深刻な物資不足が発生しました。そこで昨今普及しつつある3Dプリンターを活用し、必要な物資を現地で調達できる仕組みを提供します。また世界の3Dデータクリエイターとつながり、物資不足による2次災害を減らし被災地の課題解決を図ります。

■レッツ減災/チーム名:D3

日頃から身近なまちを舞台にした災害疑似体験のゲームイベントを経験、発災時に適切に生命を守る行動がとれる知識・判断力を養います。投稿機能では、草の根口コミレベルの減災情報をユーザーが投稿することで、減災Mappingが充実していき、身近な人を守るシステムとなります。実発災時には安否情報共有が可能。日常使い慣れたアプリで非常時にも迷わず操作できます。

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『避難所助け愛SNS~想定外を想定する~/みちのく2人旅』避難所でローカルに助け合い掲示板が作れるシステム

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『Sand-i/Team Sand-i』必要とするものを3Dプリンターで印刷。そのためのリクエストとデータ送付を行うシステム

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『レッツ減災/D3』減災を学ぶゲームアプリ。位置と連動してスポットごとのリスクを学べる

2日目:プレゼンテーション②

■デマ・うわさ探偵「honto!?」/チーム名:T&Y

災害時に発生する「デマ・うわさ」の流布を押さえるクラウド/ソーシャルサービスです。社会心理学の知見に基づきデマ・うわさの流布を二段階で抑制します。1段階目は、ベイジアンフィルタ(学習により精度向上)による信頼性の自動判定でデマ・うわさ情報の重要性を低下させ、2段階目として、デマ・うわさ情報をソーシャルサービスで検証します。これらにより、共助・公助の妨害や集団パニックの発生を抑えて減災に貢献します。

■キッズアイ/チーム名:K-EYE

カメラとマイク入力を使った子供向けの冒険発見フィールドゲームです。アプリ利用者を小学校低学年で想定、カメラとマイク音声入力を使ったシンプルなデータ入力を用いて、お題に沿った(今回で言えば減災)対象を、制限時間内に見つけるというフィールドゲームです。Beaconを受信するエリア内で、短期間で子供目線に映るモノ(=大人には見えない=妖怪!?)の統計データとして集積でき、学校・地域・自治体・PTAなどに提供するモデルです。

■Disaster Girls Project/チーム名:spiritualDB

減災を日常的に意識できるように可愛いキャラクターと一緒に楽しく学ぼう! というコンセプトでアプリを開発。機能としては【訓練シミュレーター】と【非常食の期限の登録、通知】、【減災に関する知識を教えてくれる】ものを実装。キャラクターは地震 奏(じふるえ かなで)です。今後キャラクターは増えていく予定!

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『デマ・うわさ探偵「honto!?」/T&Y』流れてくるメールなどの中身の妥当性を検証するサービス

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『キッズアイ/K-EYE』子ども目線で危険を発見し積み上げていくアプリ。危険箇所を重み付けして、知らせるなどの可能性も

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『Disaster Girls Project/spiritualDB』萌えキャラと一緒に減災を学べる。備蓄品の賞味期限も管理できるアプリ

表彰

2日間お疲れさまでした!!審査の結果、最優秀賞として選ばれたのはなんと二組。一組目は会津大学の学生を主体としたチームSpiritualDBの「Disaster Girls Project」、二組目はデザイナーメインで結成されたチームD3の「レッツ 減災」でした。優勝おめでとうございます!
評価のポイントとなったのは、今回のハッカソンのテーマである、「一般の人が"身近に楽しく"減災意識を高めるアプリを考える」という点。二組とも、対象とする利用者や場所は違いますが、「日頃から利用できるアプリ」「災害が起こる前に知識を身につけることができるアプリ」であるという点が評価されました。
今回の減災ハッカソンで最優秀賞を獲得したアプリ2つと、東北大学 災害科学国際研究所賞を獲得した、チームK-EYEの「キッズアイ」は、それぞれブラッシュアップし、2015年3月14日から仙台市内で開催される「第3回国連防災世界会議」で展示されます。2日間で生み出された減災アプリ、ぜひご覧になってみてください♪

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最後に全員で集合写真♪2日間お疲れさまでした

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