ドコモグループ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 地道にコツコツ、東松島の食材を活かしたお菓子作り

地道にコツコツ、東松島の食材を活かしたお菓子作り

2014.06.20

パティスリー ジュリアン
1996年に創業した「ジュリアン」は東松島市の中心街に位置する町のお菓子屋さん。高校卒業後に製菓業界へ入り、菓子作りにのめり込んだ店主の鈴木浩司さんは、隣の石巻市出身ですが、立地がよい物件があったため東松島市で開店することに決めました。店内でのイートインも可能で、常時35~36種類の生菓子、焼き菓子が店頭に並んでいます。また近年は、地元食材を使ったお菓子作りにも尽力しています。

地元特産品を使った加工用食品との出会い

普通の食材を使っていてもおもしろくないなと思っていた鈴木さん。ちょうどそのころ、地元食材を使った加工用食品(粉末やピューレ)を製造している地元企業との出会ったことから、地元特産品の味を生かしたさまざまなお菓子が生まれることになります。
震災前から地元食材を使ってみたいという気持ちを持ち続けていた鈴木さんでしたが、実際に作り始めたのは震災後でした。
「震災時には店舗にも津波が押し寄せて、20センチほど浸水したから、自分たちで泥かき作業をしたんだよ」
店を閉めている間、使っていない材料が保管されたままになっていたこともあり、早く店を再開したいと強く思っていたそうです。震災前から抱き続けていた「東松島の食材を使ったお菓子作りがしてみたい」という気持ちを胸に、2011年7月にはお店を再開。
壁や床の汚れが震災後もそのままになっていたため、2013年10月に内装をリフォームして再オープンしました。

やさしい笑顔がすてきな店主の鈴木浩司さん

東松島ならではの味をお土産に

震災直後の東松島市は、県外からのボランティアの方が多く、ジュリアンにも多く来店されました。「東松島にしかないものをお土産に持っていってほしい」という気持ちが強くなっていったこともきっかけのひとつとなり、ついに地元食材を使ったお菓子作りがスタートしました。
東松島市の特産品は海産物が多いため、菓子にするのは簡単ではなかったですが、そんなときにはお客さんからの「美味しい」という声が励みになっていました。
新しいお菓子を作るときに大切なのは「試行錯誤とひらめきかな」と鈴木さん。新商品を発売するときには来店したお客さんに試食してもらい、反応を見て甘さを調整するなど、お客さんの声を柔軟に取り入れながら菓子作りに力を注いでいます。

震災を乗り越えた店舗

ダッチャーとのコラボやドコモとの連携で、ファン層の拡大へ

「地元の人も、特産品が入っているとわかると自然と手が伸びて、優先的に選んで買ってくれているようで、とてもうれしいです」と語る鈴木さん。
宮城県内の純米酒で作った「純米酒ゼリー」は、お酒のいい香りがたまらない、一番人気のゼリーです。作りたてよりも、2~3週間ほど置いて水分が出た頃が食べごろで、夏には冷やして食べるのがオススメなんだとか。リピーターが多い「スイートポテト」と濃厚でクリーミーな「チーズプリン」も、一度食べたらやみつきになる、鈴木さんの思いが詰まった東松島の味です。
また、2014年4月には、宮城県ではおなじみのご当地ヒーロー「未知ノ国守 ダッチャー」とコラボした「正義と味覚が赤く燃える ダッチャーのとまとゼリー」「正義と味覚がクロスする アノッシャーのくろ酢ゼリー」がドコモのギフトカード商品として購入できるようになりました。「今後は他県のお菓子も参考にしながら、地元食材を活かした菓子作りに一層挑戦していきたいですね」と鈴木さん。東松島市のキャラクター「イートくん」をモチーフにしたお菓子はまだ生まれていないので、ぜひ作ってみたいと考えているそうです。

ショーケースには季節限定のケーキも並ぶ。春のオススメはさくらモンブラン

地元の素材を使ったスイーツの数々

宮城のヒーローダッチャーとコラボしたゼリー

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る