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現地の課題解決に向き合えるスペシャルな社内研修。 毎回、研修生の熱意と頑張りに感動しています。

2021.03.01

ドコモ社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」ファシリテーター
Life as Caravan 中山慎太郎様

2015年、宮城県南三陸町でスタートした、ドコモ人事部と東北復興新生支援室の合同企画による社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」。2018年からは、福島県楢葉町に取り組みの地を移し、楢葉町研修としては3回目の研修を先日終えました。この研修は、社内研修でありながら、実際の地域課題に向き合い、4カ月という時間をかけてチームでじっくり解決策を企画でき、最終日は町長や町民の前で発表できる貴重な研修。研修経験者の口コミも広がり、毎年全国から多くの応募があります。ここではファシリテーターを務める、Life as Caravanの代表、中山慎太郎様にお話を伺います。

---------ドコモ: 中山さんには2018年にはコメンテーターとして、翌年からはファシリテーターとしてドコモの社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」に携わっていただいています。楢葉町での研修も2020年度研修が先日無事終了しました。コロナの影響でオンライン研修でしたが、中山さんのお力で新しい形の研修になりましたね。ところで、ドコモとの出会いは、中山さんが営業に来られたことがきっかけとか?

中山様: そうなんです。この研修に携わることになったのは、もともと僕が前職で研修の営業をしていたときに、ドコモさんを訪問したことがきっかけでした。人事のご担当者は、僕が提案した研修に興味を持ってくださったんですが、なぜか逆に、当時ドコモさんの社内で企画中だった研修のお話をされまして(笑)。それがこの研修でした。東北の被災地で現地の社会課題を解決し、提案する研修だということで、内容をつめているところなので手伝ってくれないか、と。とても充実した内容だったので大変興味を持ちました。それで、後にこうしてお手伝いすることになったんです。

実は僕にとって、人生の転機になったのが東日本大震災なんですね。震災当時、僕は東京にいたんですが、あの時「何かしなくては!」と突然強く思って、ボランティアとして現地に向かいました。僕は、東京生まれ・東京育ちで、それまでは仕事上、海外に目を向けることが多かったので、日本をしっかり見てこなかったかもしれないと思ったんですよね。東北でのボランティアで得た経験、感じたことが、その後の僕の人生に強く影響していると思います。当時、楢葉町のある福島県沿岸部の支援にも少し関わらせて頂いていたので、この楢葉町研修のお話を伺って、すごくご縁を感じました。

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お話を伺った中山さん。写真は、楢葉町研修の内容を説明している様子

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研修生に研修内容を説明する中山さん。過去に、エジプトやペルーのインフラ開発
に携わったり、ラグビーアルゼンチン代表チームの通訳をしたりと、多彩な経歴の持ち主です。

---------ドコモ: ファシリテーターの立場から見て、研修に参加するドコモ社員はどんな印象ですか?

中山様: ドコモさんの研修は、社員の皆さんの頑張りが違います! いや、本当に感動するレベルなんです。地域の課題解決ってやはり難しいですし、なかなか企画がまとまらなかったりします。しかも、研修生の皆さんは普段は自分の仕事があるから研修との両立が大変だと思うんですが、とにかくめげないし、投げ出さない。たぶんそれは、皆さんが「町の助けになりたい。困っている人を助けたい」と心から思っているからなんだろうなと感じます。すごくいい研修だなと毎年思いますよ。

そして、この研修は、チームで地域課題を解決するチャンスである一方で、研修生一人ひとりが何かにチャレンジするすばらしい機会だとも思うんですね。というのも、以前、研修最終日の発表前日に、スクリプトを読みながら発表の練習を何度も繰り返している研修生を見かけたんですね。そのとき僕は、熱心に練習しているな、くらいにしか思っていませんでした。当日の本人の発表もスムーズで問題なく終わったのですが、発表後にふと見ると、涙ぐんでいるんです。後からお聞きしたら、あがり症で人前での発表に苦手意識をお持ちだったらしいんです。その方にとってこの研修はご自身への大きなチャレンジでもあったんですね。そんなことが、僕の知らないところで行われていたのかと思って、すごく感動しました。もしかしたら、その方以外にも、いろんなチャレンジが研修中に行われていたのかもしれません。そう思うと、胸が熱くなりますし、ますますいい研修だなと思います。

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研修生の相談に乗る中山さん。研修生からの信頼も厚いです。

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最終発表に向けて、研修生と一緒に準備。緊張の面持ち。

---------ドコモ: 地域課題を解決するためには、やはり現地の温度をしっかり感じることが重要ですね。

中山様: この研修に携わることになった当時、楢葉町に実際に足を運ぶ前に、町の課題をいろいろと伺う機会があったんですね。深刻な問題で、町の方々も深く悩んでいらっしゃるのだろうと想像しました。ところが、実際に町を訪れてみると、悩みや不安よりも、もっと強いエネルギーを感じたんです。もちろん、解決しなくてはならない課題がたくさんあるので、悩みや不安は実際にはあるのですが、町民の方々からすごくポジティブな空気を感じました。こうした温度感の違いをしっかり捉えることは、解決策を考えるときにとても重要だと思いました。

ただ、先月終了した今年の研修は、コロナの影響で研修生が地域に一度も足を運ぶことがない完全オンライン研修でしたが、結果としてとてもいい研修だったと思います。現地を見られない難しさはありましたが、それを補うために様々なアイデアが出て、新しい挑戦ができたと思っています。

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研修生と一緒に現地の課題を視察。

---------ドコモ: 今後も、さらに魅力的な研修になるよう、中山さんのお力をお貸しください。

中山様: この研修は、社内研修でありながら、地域の大きな課題に実際に向き合うことのできる、とても貴重な研修だと思います。今後も、町とドコモさんと連携しながら、さらにいい研修ができるよう取り組みたいと思います。

また、以前研修を受けた社員の方たちが、研修後も楢葉町のことを気にかけているということを耳にするので、たとえば、以前のチームメンバーの同窓会をやったり、新たに町とつながり直す企画をみんなで考えたりできたらおもしろいなと思っています。これからも一緒にチャレンジさせてください。

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研修中、中山さんは引っ張りだこ。みんな頼りにしています。

<チームレインボーより>
中山さんがたくさんいれば、日本中の地域課題に一気に取り組めるのに! と思うくらい、貴重な方です。エジプトやペルーでインフラ開発に従事したり、シリアで難民の支援をされたり、なぜかラグビーアルゼンチン代表チームの通訳をされたり、ご経歴も多彩。研修生へのサポートが温かく、アドバイスも的確です。この研修のファシリテーターは中山さん以外考えられません。今後もよろしくお願いします。

Life as Caravan 中山 慎太郎

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