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笑顔あふれる町を、再び ー町民帰還に向けて取り組む、双葉町の今

2022.05.25

福島県 双葉郡 双葉町

東京電力福島第1原子力発電所がある福島県双葉町は、被災地で唯一、全ての町民の避難が現在も続いている町です。 2022年1月、町民の帰還に向け、宿泊施設に寝泊まりすることができる「準備宿泊」がようやくスタート。本年6月には、町の中心部の避難指示が解除され、いよいよ町民の帰還が始まる予定です。11年間、人の気配がなかった双葉町は、町の活気を取り戻すための大きな一歩を踏み出します。

11年間、静まり返っていた町

現在の双葉町には未来と過去が混在しています。双葉駅周辺はきれいに修復され、いわき市に場所を移している町役場を戻すための建物の建設も着々と進められています。その一方で、人々がかつて暮らしていた家々の多くが震災当時のまま取り残されています。双葉町は、震災発生の翌日、全町民が避難を余儀なくされた町。家から突然人だけがいなくなった状態で時が止まっているのです。

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駅前に建設中の双葉町役場仮説庁舎(写真は2022年3月9日時点の様子)


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避難している町民の方々からタブレットを通じて読み札を募った「ふたばふるさとカルタ」が工事現場を仮囲いしています。
※「ふたばふるさとカルタ」は2016年にドコモから寄贈を実施しています

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駅前には「ふたばふたたび☆まちなかガーデンプロジェクト花植え活動」で整備された花壇に季節の花々が咲き誇ります (写真は2022年4月の様子)

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駅前に設置されている防火水槽。
双葉郡、そして双葉町が再び輝いてほしいという想いが込められた「ふたば、ふたたび☆」の文字が記されています

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震災当時のまま残された建物

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シャッターが歪んだままの双葉町消防団の第二分団。
震災当日、津波被害を受けた地区へポンプ車で救助に向かおうにも、停電で電動シャッターが機能せず、車を出すことができなかったそうです。
そこで、消防団員が力を合わせてシャッターを押し開けました。
正面の時計は地震が発生した2時46分で止まっています

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震災当時のままの第二分団屯所内

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双葉町図書館。
入り口の地面は本来平らでしたが、地震の影響で段差が生じたそうです。
春には図書館前の桜が満開になり、きれいな桜吹雪が舞います(写真は2022年4月の様子)

震災からおよそ9年が経過した平成31 3 月、人が暮らしていない空っぽの町を見守り、再び町民が暮らすことができる町を目指して、官民連携・協働で双葉町の創生を行う、まちづくり会社が誕生しました。「一般社団法人ふたばプロジェクト」です。
「町があるのに、町民の声がしない。そんな状態で双葉町では11年の時が流れました。それでも、20203月に震災後初めて町内の一部区域の避難指示が解除されたのをきっかけに、私たちは町と一緒に、少しずつ町ににぎわいを取り戻すための取り組みを進めてきました」
そう話すのは、ふたばプロジェクトで事務局次長を務める秡川さん。自身も双葉町の出身で、以前は福島第一原発の構内に勤めていたそうです。会社の本社が川崎にあったことから、その後、川崎に避難。以降も、川崎から出張する形で、いわき市に宿を取りながら福島の復興に携わってきました。そんな中、ふたばプロジェクトの話を聞かされたそうです。

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ふたばプロジェクトで事務局次長を務める秡川正道さん。
双葉町に再び町民の笑顔が戻るよう、様々な取り組みを進めています

「ふたばプロジェクトという会社があるということを双葉町役場に勤める中・高の同級生に聞かされ、誘われました。もともとその友人とは野球仲間。私は軟式野球でしたが、彼は硬式で甲子園に行ったんですよ。あの時、町は大盛り上がりで、双葉町から専用の特急が出たんです。懐かしいです。彼と話す中で、もともと私の中にあった、ふるさとへ帰りたいという気持ちが強くなってふたばプロジェクトへの参加を決めました」

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ふたばプロジェクトが拠点にしているのは、旧駅舎に設けられた情報発信・休憩スペース。建物上部にあるのは、からくり時計。扉から人形が出る仕掛けでしたが、震災から動かなくなってしまいました。時計の針も震災直後に止まったままです

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情報発信・休憩スペースに掲げられた年表。
2011年3月11日からこれまでの出来事が詳細に記されています。双葉町は、地震で震度6強を観測。その後、大津波が押し寄せ、町の3㎢が浸水。地震による全壊は100棟を超え、津波による死者は21名にのぼりました。
翌日、福島第一原発1号機の原子炉建屋が爆発。双葉町全住民に避難指示が言い渡されました

再び、子どもたちの笑い声が響く町に

2020年3月に震災後、町内の一部区域の避難指示が解除されてから、ふたばプロジェクトは様々な取り組みを行ってきました。町で働く人々が必要とするものをヒアリングし、町にかけ合ったり、各地で避難生活を続けている町民が町の情報をいち早く入手できるよう、SNSで頻繁に情報を発信。また、双葉町を訪れた人に町の現状を知ってもらうためのまちあるきツアーも昨年から始めました。

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ふたばプロジェクトHP(https://futaba-pj.or.jp/)より。
HPのほか、各種SNSでも情報発信を行っています

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まちあるきツアーにて熱心に説明を聞く参加者。
写真は、地震により社殿が大きく傾いてしまった初發(しょはつ)神社。
二度と造れないと言われていた上部の彫刻を保全するため、屋根を持ち上げて除染し、下だけ造り替えたそうです

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まちあるきツアーでも回るアートプロジェクト「FUTABA Art District」の壁画。
双葉町出身の高崎丈さんが東京で出会ったアート制作会社社長に掛け合い、2020年に実現したプロジェクトです。

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力強く描かれたアートは2022年3月に第7弾が制作され現在7点。町にパワーを与えています

本年2022年は、6月に居住エリアの避難指示が解除される予定で、11年ぶりに住民が町に戻ってくることができるようになります。さらに、役場の仮設庁舎や駅西住宅の入居開始も控えており、また、ドコモの5Gが整備される予定。双葉町にとっては、暮らしやすい、魅力的な町づくりの大きな一歩を踏み出す年になります。

「前に向かって取り組みを進める中、11年間残された家々や土地をどうするか、という問題があります。家や土地は人がいないとすぐに荒れてしまいます。双葉町に残された家もほとんどが激しく傷んでいる状態。売るのか、修繕してまた暮らすのか、貸すのか。地権者にとっては大変デリケートな問題で、簡単に決められることではありません。私自身も、父親が家を手放す決断をした時、父の気持ちを察して胸が詰まりました。ふたばプロジェクトとしては、地権者の声をていねいに聞き、寄り添いながら町づくりを進めていきたいと思っています」

「おじいちゃんやおばあちゃんのお喋りと子どもたちの笑い声が響く、ごく普通の日常が町に戻ってほしい」と語る秡川さん。活気あふれる町を取り戻すために、双葉町とふたばプロジェクトは未来に向かって進んでいきます。

ふたばプロジェクト

〒974-8261 
福島県いわき市植田町中央3-1-6
TEL 0246-84-9040 FAX 0246-84-9046
Email info@futaba-pj.or.jp 

HP
https://futaba-pj.or.jp/
Facebook
https://www.facebook.com/futaba.project.0305/

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