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ドコモさんは「友だち」だと思っています。 いつもどこかで楢葉町のことを考えてくれている存在です。

2021.03.24

ドコモ社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」 楢葉町役場様

2015年、宮城県南三陸町でスタートした、ドコモ人事部と東北復興新生支援室の合同企画による社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」。2018年からは、福島県楢葉町に取り組みの地を移し、楢葉町研修としては3回目の研修を先日終えました。この研修は、社内研修でありながら、実際の地域課題に向き合い、4カ月という時間をかけてチームでじっくり解決策を企画でき、最終日は町長や町民の前で発表できる貴重な研修。研修経験者の口コミも広がり、毎年全国から多くの応募があります。ここでは楢葉町役場様の声をご紹介します。

---------ドコモ:  楢葉町役場の皆さまとは、震災後の2013年に導入した、楢葉町と県外に避難した町民の皆さんを結ぶためのタブレット事業からのお付き合いですね。その後、ドコモの社内研修「東北被災地から学ぶ! 現場志向の課題解決力養成研修」をぜひ楢葉町でさせていただきたいとお声がけしました。社内でも大変好評で、今年で3回目の開催です2020年度の研修は本年2月に終了しました)。

楢葉町役場様: タブレット事業では、役場と県外の町民の絆をつなぐために様々なご提案をいただき、お世話になりました。楢葉町では、2015年に避難指示が解除されてもなかなか町に人が戻らず、その後も様々な課題を抱えていました。そんな中で、ドコモさんの社内研修を楢葉町で行いたいと声をかけていただき、私たちとしては、専門知識を持った方々から町の課題を解決するためのアイデアをいただく機会になるので魅力的な企画だと思いました。

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お話を伺った楢葉町役場復興推進課の坂本裕さん(後日、オンラインにて取材)

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楢葉町の研修会場でオリエンテーションを受ける研修生

---------ドコモ:  この研修は4カ月かけてじっくり課題に向き合う研修です。2020年度の研修はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、通常であれば、研修生が現地に2度足を運んで、町の人の話を聞いたり、現場を見たりということを行います。研修生はそれぞれの職場に帰ってからも、チームで連絡を取り合って企画を進め、最終日は町長をはじめ、町の方々の前でのプレゼンです。参加する研修生も気合が入る研修ですが、楢葉町役場の皆さんもかなりエネルギーを使ってくださっていると思います。

楢葉町役場様: そうですね。実際に研修を始めて感じたのは、やはり4カ月に渡る長い研修ということもあって、私たちにとっても一大プロジェクトだということです。研修のスタート時は、私たちのほうから町が現在抱えている課題のご説明をし、研修生はそこから取り組む課題を絞り込んで、解決策を企画していくわけですが、途中で悩んでしまい、なかなか前に進まなくなるチームも多いんです。私たちも、その様子を見ながら、一緒に緊張したり、不安になったり、悩んだり、喜んだりして。それぞれの職場に戻られてからも「うまく進んでいるかな」と心配になったりします。研修最終日の企画発表後にようやく安堵するといった感じです。私たちにとっても、研修生同様、最後の最後まで緊張感が続く研修なんです(笑)。特に今年は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で完全オンライン研修となり、さらに緊張感が漂いましたが、新しい試みにも挑戦でき、結果としていい研修でした。

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チームに分かれてミーティング

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実際にフィールドに出て課題を目で確認します

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最終日は町長や町の方々の前でプレゼン

---------ドコモ: 研修生から過去に提案された企画の中には、実際に楢葉町で採用していただき、進めていただいている企画もありますね。

楢葉町役場様: そうですね。たとえば「メンター制度」が今、実施に向けて進んでいます。研修の中で、さすがドコモさんだなと思うのは、こうした斬新な発想が出ることなんですよね。この考え方は自分たちにはないなあ、と感心することも多いです。

「メンター制度」は、楢葉町の中学生一人ひとりにメンターをつけるという取り組みです。中学生という年代は、いろいろ悩みながらも、何か目標や夢を見つけていく時期です。なので、だれかと話をする機会があることがすごく重要なんですが、楢葉町には高校がないので、中学生にとっては身近に年の近い相談相手がいないんですね。親たちもアドバイスすることに不安がある。ご提案いただいたメンター制度は、ドコモの社員の方々がメンターになるという内容で、子どもたちにとってはすごくいい経験になる、すばらしい提案だと思いました。現在、実際に中学校側にご説明している段階です。先生たちからも評判で、先生にもメンターをと言われています(笑)。

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研修中はユニークなアイデアが次々と出てきます

---------ドコモ: 過去に研修に参加したドコモ社員の中には、研修終了後も町の様子が気になり、楢葉町に継続して関わりたいと思っている人が少なくありません。

楢葉町役場様: ありがとうございます。研修の様子を見ていると、研修生の皆さんの熱意にびっくりするんですよね。皆さん、熱心に町民の声を取材したりしています。こんなに町のことを考えてくれているんだと思うと、嬉しくなりますね。町民の皆さんも、普段、自分たちが考えていることや悩んでいることを話す機会が多くないから、すごく楽しそうに話をしています。研修中にそれだけ、町に入り込むので、やはりその後も気にかけてくれているのだと思います。

私たちにとって、この研修の第一目的は「楢葉町にかかわってくれたドコモの方々がその後もずっと楢葉町のことを心のどこかで考えてくれること」なんです。町の課題に対して「いい提案をもらいたい」は実は2番目。ですから、研修後も楢葉町に関わりたいと思ってくれるのは大変嬉しいです。

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町の方々の話をしっかりヒアリング

---------ドコモ: 今後も、楢葉町の課題解決にいろいろな形で携わっていけたらと思います。

楢葉町役場様: 楢葉町には、震災で町外に避難した町民がいまだ6割しか戻ってきていません。避難指示が解除されてから5年半が経過しており、今町に戻っていない方は、既に違う場所で生活再建をされたか、事情があってすぐに町に戻れない方だと思います。恐らく、何もしなければ今後、急激に町に住んでくれる方が増えることはなく、深刻な人不足、担い手不足です。ドコモさんには、今後も、私たちが抱えているこうした課題解決に、ドコモさんならではのアイデアで力を貸してくれると嬉しいです。勝手ながら、私たちはドコモさんを「友だち」だと思っていますので、研修という形に捉われず、何でも相談ができる関係でいていただければと思います。

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無事、発表が終わってホッとする研修生。緊張がとけて雑談も。

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最終発表終了後の記念写真。楢葉町の皆さん、ありがとうございました。


<チームレインボーより>
この研修は、ドコモの社内研修の中でも人気上位に入る研修です。毎年、研修生からの評価も高く、参加した社員はみんな楢葉町のファンになってしまうという愛が溢れる研修でもあります。こうした充実した研修が行えるのは、楢葉町役場の皆さんのすばらしいサポートがあってこそです。町民の皆さんもとても温かく接してくださいます。楢葉町が抱える課題を今後も一緒に解決していけたらと思います。

福島県楢葉町役場

URL:
https://www.town.naraha.lg.jp/

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