ドコモ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 富岡町の成り立ちと複合災害の体験を継承していくー とみおかアーカイブ・ミュージアム

富岡町の成り立ちと複合災害の体験を継承していくー とみおかアーカイブ・ミュージアム

2022.04.14

とみおかアーカイブ・ミュージアム

福島県富岡町にある「とみおかアーカイブ・ミュージアム」は、縄文時代からの富岡町の歴史と、東日本大震災・原子力災害の記録を未来に伝えるミュージアム。町民が残した5万点を超える資料から、複合災害により町と町民がどのような変化を強いられたのかを知ることができます。

町内に残された資料を保全し、展示

東日本大震災発生時、富岡町は震度6強の揺れを観測し、富岡駅前には最大21mの津波が押し寄せました。町が必死に自然災害の対応に当たっていた矢先、さらに原発事故が発生。全町民、約16,000人が町外への避難を余儀なくされました。

無人になった町内には、文化財や地域資料が残されたままでした。町職員でつくる「富岡町歴史・文化等保存プロジェクトチーム」は、放射線量を測定しながら町内の地域資料をレスキュー。同時に地震・津波の痕跡、原子力災害により生じた景観など、震災遺産の保護にも取り組みました。そうして集めた資料を保全・活用するため、20217月、「とみおかアーカイブ・ミュージアム」が誕生。20222月には、震災の実情と教訓を伝承する施設として、国土交通省より震災伝承施設に登録されました。

交流の輪を広げる「タウンギャラリー」

ミュージアムは4つのエリアで構成されています。館内に入るとすぐに広がる「タウンギャラリー」は、町民や来館者同士の交流をテーマにしたエリアです。museum4.jpg

はじめに目に入る展示は「ボールタウン」。来館者がスイッチを押すと、からくり装置の上をボールが転がっていく体験型展示です。来館者の思いが込められたボールは町の木である桜や、富岡町の子どもたちが描いた未来の富岡町を一周し、ゴールへ向かいます。museum3.jpg

ボールタウンの中。遊園地や家が並ぶ「みらい夢まち模型」は、富岡小学校富岡校と三春校の子どもたちが描いた、未来の富岡町の絵をもとに作られています

「メッセージCUBE」という展示では、来館者が展示物に取りつけられたタッチパネルをクリックし、メッセージの投稿と過去の来館者の投稿を閲覧することができます。どこから来た人なのか、展示を見てどんな感想を抱いたのか。富岡町に思いを寄せる人々と、メッセージでつながることができます。museum5.jpgmuseum6.jpg

メッセージを投稿すると自身の想いがボールとなり、ボールタウンで転がすことができる仕組みに

5万点の資料を保管
収蔵展示エリア

2つ目のエリアは「収蔵展示エリア」です。富岡町は2017年に「震災遺産保全等に関する条例」を制定し、資料保全を進めてきました。ここでは約5万点の収蔵資料や、整理方法、資料修復の様子を見ることができます。

museum11.jpg

出土した土器の修繕の様子

museum1.JPG

収蔵している資料の来歴は様々。
民家の持ち主から相談を受け、地域資料のレスキューを行うことも

museum2.JPG

集めた資料はクリーニング後、最適な温湿度で保管されます

太古の歴史から複合災害までを紹介する常設展示室

3つ目のエリアは「常設展示室」です。入り口近くに「富岡町の成り立ち」を紹介するコーナーがあり、町の自然環境や旧石器時代の石器、縄文土器などが展示されています。はるか昔、この地で暮らしていた人々の暮らしを知ることができます。

museum12.jpg

町内で出土した土器

常設展示室では、原発誘致の歴史も紹介されています。現在の富岡町が誕生した1955年、町民の多くは農業で生計を立てていましたが、農閑期は関東に出稼ぎに行く人が少なくありませんでした。その後、人口が減少し、深刻な財政難に陥った町は、財政再建のため、1967年に原発の誘致を開始。そして1975年、町から12km離れた双葉町に福島第一原子力発電所が建設されました。富岡町は電源開発の町として発展していきます。

また、常設展示室では、地域資料とともに震災遺産も展示されています。複合災害により町やそこで暮らす人々にどんな影響があったのか、数々の震災遺産を通して伝えられています。

museum14.jpg

震災以前と以後の町の歴史が記された年表

museum8.jpg

津波に流されたパトカー。
この車に乗っていた2名の警察官は、町民を助けるため海へ向かったところ、津波に巻き込まれたとみられています

museum15.jpg

震災前後の富岡駅。
駅から海までは約350mの距離がありますが、駅は流され頑丈な改札も津波で歪んでしまいました。
展示の内容を説明するパネルには、出来事に対する町民の声も掲載されています

museum9.jpg

当時使われていたホワイトボードや資料を使い再現された災害対策本部。
津波発生時刻や火災事故の状況などが走り書きで残されており、当時の緊迫した様子が伝わってきます

museum10.jpg

当時、小学5年生だった町民の手記。
震災当日、寒さに震えながら、避難先の車で不安な夜を過ごした様子などが直筆で記録されています

museum7.jpg

2階からは常設展示室を一望できます。
「富岡は負けん!」の横断幕は、2011年8月、町民の平山勉さんによって作成されたものです。
平山さんは町へ一時立入りをした際、
ライブカメラで24時間放映される国道6号「月の下交差点」歩道橋にこの横断幕を設置。
離れ離れになった町民に「くじけそうになっても諦めず生き抜いてほしい」というメッセージを届けました

企画展示室では「震災遺産を考える2022」開催中

最後のエリアは企画展示室です。20224月現在、常設展示では伝えきれない富岡町の経験を現物資料を通して伝える、ミュージアム初の特別展「震災遺産を考える2022」が58日まで開催されています。ミュージアムの学芸員による解説会なども企画されています。
先週から今週にかけて、富岡町の花でもある桜が見頃を迎えておりますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。museum13.jpg

日頃から災害への対応を

ミュージアムは、のどかな富岡町の暮らしが複合災害を境に大きく変わる様子をリアルに記録し、伝えています。自然災害大国である日本では、富岡町で起こったことがどこで起こってもおかしくありません。日頃から災害に備えることの大切さをとみおかアーカイブ・ミュージアムは伝え続けていきます。

関連するサイト

福島県富岡町 震災11年目の桜まつり
https://rainbow.nttdocomo.co.jp/tohoku/go/11.html

とみおかアーカイブ・ミュージアム

TEL:0240-25-8644
住所:福島県双葉郡富岡町大字本岡字王塚760-1
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
※2022年3月16日の地震の影響により常設展示室を一部閉鎖しておりましたが、4月9日に全面再開致しました
休館日:月曜日・年末年始
入館料:無料

公式Facebook
https://www.facebook.com/TheHistoricalArchiveMuseumOfTomioka/
公式Instagram
https://instagram.com/tomioka_archive_museum?igshid=YmMyMTA2M2Y=

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る