ドコモグループ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 継続した取り組みで、地域に愛されるワイナリーに

継続した取り組みで、地域に愛されるワイナリーに

2023.04.27

南三陸ワイナリー

緑豊かな山々と青い海に囲まれる南三陸。2020年10月、南三陸ワイナリーはこの自然あふれる地にオープンしました。「ワインと食を通して南三陸に新たな賑わいを」という思いで、地域でのブドウ栽培や自社醸造ワインの販売はもちろん、さまざまなユニークな取り組みを行っています。ワインと地域の海産物とのセット商品は、自社サイトのほか、ふるさと納税でも人気です。

コロナ禍のワイナリーオープン
でもファンが待っていた  

「2020年10月のワイナリーオープン前にコロナの感染拡大が始まりました。全国的にイベントは自粛。私たちもいろいろと企画していましたが、全部キャンセルになるような状況でした」
そう語るのは、南三陸ワイナリーを設立した佐々木 道彦さん。震災ボランティアがきっかけで仙台に移住し、ワイングラスの開発を通してワイン、そして南三陸の魅力にとりつかれ、南三陸町地域おこし協力隊に着任された方です。

南三陸ワイナリー (2).jpg

お話を伺った佐々木道彦さん。
白を基調としたシンプルなショップ店内には、各種ワインや地元の食材を使用した缶詰などが並んでいます

「この地にワイナリーをつくりたい。ワインと食を通して南三陸に新たな賑わいを生み出し、この地の食や自然の魅力をもっと広めたい」
思いを強くした佐々木さんは、2019年2月に南三陸ワインプロジェクトを法人化し南三陸ワイナリー株式会社を設立。秋保ワイナリーで栽培や醸造の研修をしながら、委託醸造でオリジナルブランドの白ワインを醸造。酒類販売免許を取得して2019年4月よりワイン販売を開始します。その後もブドウの収穫、醸造を進め、2020年10月、やっと念願のワイナリーオープン。しかしその年の春ごろからコロナの流行が始まっていました。

南三陸ワイナリー (4).jpg

2019年、入谷地区で初収穫された南三陸産シャルドネ

南三陸ワイナリー (6).jpg

2020年10月、ワイナリーオープン日の様子

ところが、実は困難な期間中も南三陸ワイナリーのファンは増え続けていました。それは、佐々木さんが福興市や地元のお祭りに足を運び、ワインの魅力を地道に広め続けてきたからでした。普段は日本酒やビールばかりでワインを口にする機会が少なかった町の人も、徐々に地元の牡蠣とワインを一緒に楽しんでくれるようになりました。

コロナが少し落ち着いてきて、ワイナリーに訪れる人も増え、お客様からこう言われたそうです。
「やっとお店に来ることができました」

「町の新たな訪問先としてワイナリーが認めてもらえたようで、うれしかったですね」佐々木さんはそう微笑みます。

南三陸ワイナリー (7).jpg

「料理と一緒に楽しむためのワイン」として、本来の葡萄の香りや旨みを生かした辛口にこだわっているそう

「食材をワインに合わせて調理することで楽しみ方が広がる」と佐々木さん。
ワイナリーに併設するレストランでは、ワインと地元の食材を使ったおつまみとのマリアージュも楽しめます。

 

「地域全体とつながれるように」
ワイン造り以外の取り組みにもどんどん着手

佐々木さんは、醸造所でのワイン造りのほかにも、地域の人々と共にさまざまな挑戦をしてきました。そのうちの一つが志津川湾でワインを海中熟成する取り組み。南三陸ならではのおいしいワインを造りたい、という想いからワイナリーオープン前の2020年2月から地元の漁師の方々と協力して行っています。海中の音の振動で、地上と比較するとワインの熟成が2〜3倍早まると言われている海中熟成。味わいもまろやかになるとか。「地上熟成のものと海中熟成のものをイベントで試飲してもらうと、皆さんが味の違いを感じるとおっしゃいます」

南三陸ワイナリー (5).jpg

志津川湾の海の中で熟成するワイン。熟成が早まり、味わいもまろやかに

画像1.jpg

ボトルには貝やフジツボが付いていることもあり、1本1本オリジナルのデザインができ上がるのも海中熟成ならではです

2021年の7月からは、「志津川湾R&Bクルーズ」も開始。漁船をリニューアルした小型クルーズ船で、志津川湾を周り、自然と食を満喫するアクティビティです。漁業を間近で見ることができ、旬の魚介とワインが楽しめると人気だそうです。ちなみに、Rは料理のR、Bは美食のB。「リズム&ブルースの音楽のような心地よさも感じてもらいたい」と佐々木さん。クルーズは日本を訪れる外国人向けにも企画しており、地域の人々と一丸となって盛り上げる様子が評価され、「震災を知り、復興を感じる "食×復興"体験」として農水省主催の「食かけるプライズ2022」で「食かける賞」を受賞しました。

クルーズの詳細はこちらから

南三陸ワイナリー (8).jpg

山々に囲まれた静かな海を走る小型クルーズ船。漁場で漁師さんと話もできるとか。クルーズのあとはワイナリーを見学し、ワインと地元食材をゆっくり楽しめます

2022年にスタートした「ワインツーリズムさんりく」も、佐々木さんが発案した取り組み。大船渡、陸前高田、気仙沼、南三陸を含めた三陸地域のワイナリーをシャトルバスで自由に巡ることができるツアーで、2022年の第1回は三陸沿岸部の9つのワイナリーが参加しました。ツアー参加者は、好きな地域のワイナリーを周り、それぞれのワイナリーで数種類のワインを楽しむことができます。地元食材とともにその地域のワインを味わえる、ワイン好きにはたまらないイベントです。7割以上が東北外からの参加者とのこと。佐々木さんは「三陸地域のワイナリーが協力し合って、地域全体のワイン文化をつくっていけたらと思っています」と話します。

次回は2023年8月26日~27日に企画しているそう。今後の更新情報をぜひチェックしてみてください。

詳細はこちらから

IMG_1856.jpg

初回開催時に参加者に配られたガイドブック。広範囲なので、宿泊し2日かけて4会場を周る人が多いといいます

さらに、「2022年から、里海里山ウィークスという取り組みにも参加していまして、実行委員長をしています」と佐々木さん。南三陸は、世界で初めて養殖の国際認証と国際森林認証を受賞した地域。自然あふれる南三陸という地に拠点を置く企業や団体が、持続可能な社会をつくる取り組みを共に進めており、毎年イベントを開催しているそう。2023年は11月に開催予定だと言います。

どんどん新しいことにチャレンジする佐々木さん。実は継続がより重要だと語ります。「新しいことに取り組むことも必要ですが、始めた取り組みを継続していくことがさらに重要だと思っています。何年も続けることで、参加してくれた人の輪が少しずつ広がり、それが町のにぎわいにつながると感じています」

 

食材とワインを一緒に楽しんでもらうことで
地域の魅力をもっと広めたい

オープン以降、全国にファンを増やし続けている南三陸ワイナリー。地元では自社のショップのほか、南三陸さんさん商店街でも販売。また、地域外の各種イベントにも積極的に参加し、遠方でも南三陸のワインと食を楽しんでもらえるよう、オンライン販売にも力を入れています。最近では、ふるさと納税にも出品。「より多くの人に、南三陸の食材とワインを楽しんでもらえるようになりました」と語ります。
ふるさと納税では、南三陸のタコやカキを使ったアヒージョの缶詰と白ワインのセットなど、地元の食とワインを同時に楽しめる商品が人気とか。佐々木さん自ら、相性の良いものを厳選してセットにしているそうです。
南三陸ワイナリーの商品を扱う南三陸さんさん商店街のさんさん市場の店長、太田さんも「南三陸ワイナリーのふるさと納税はリピーターが多く、年々購入者が増えています。ふるさと納税の中でも主力商品になっています」と言います。

「地域全体を盛り上げたい」。そう語る佐々木さんのワインと南三陸の海産物をぜひチェックしてみてください。

南三陸ワイナリー (3).jpg

ふるさと納税商品の一例。
写真は南三陸ワイナリーの白ワインDELAWARE 2022と南三陸産海産物のアヒージョ(無添加)3種セット。
他にも、現在完売中の「CHARDONNAY 2021」は、2023年5月上旬に「CHARDONNAY 2022」を発売予定とのこと。
2022年の新酒の発売も楽しみにお待ちください!

 

▼返礼品のご購入はこちらから

ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/search?q=%E5%8D%97%E4%B8%89%E9%99%B8%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC&header=1&target=1&sst=A

楽天ふるさと納税
https://search.rakuten.co.jp/search/event/%E5%8D%97%E4%B8%89%E9%99%B8%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC/?ev=40

ふるなび
https://www.satofull.jp/products/list.php?q=%E5%8D%97%E4%B8%89%E9%99%B8%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC&cnt=60&p=1

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る