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キラキラな海鮮と、店の人との交流を楽しみたい
南三陸さんさん商店街

2023.05.11

南三陸さんさん商店街

宮城県三陸自動車道志津川ICから約5分。志津川湾を望む広い敷地に立つ「南三陸さんさん商店街」では、大人気のご当地グルメ「南三陸キラキラ丼」やスイーツ、特産品の店が軒を連ねています。東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町の中心部に位置し、震災を乗り越えて、この地で商いを続けようという地元の人の心意気が感じられる場所でもあります。新鮮な海の幸と、商店オーナーたちとの交流を楽しんでみませんか。

8メートルかさ上げした新しい町で

南三陸産の美しい杉を使った平屋6棟の集合店舗が並ぶ「南三陸さんさん商店街」。海の景色や風を楽しめる今の場所でスタートしたのは震災から6年後の20173月でした。南三陸町は、東日本大震災で16.5mの津波におそわれ町並みは壊滅。何もかも流されてしまった志津川地区はゼロからの再出発となりました。南三陸町は、志津川地区中心市街地に海抜8メートルほどかさ上げした新しい土地を造成。そこにさんさん商店街がオープンしました。2020年には旧防災対策庁舎の遺構がある震災復興祈念公園が開園。さらに、観光案内と交流の拠点である「南三陸ポータルセンター」、BRT志津川駅、そして震災伝承施設「南三陸311メモリアル」が202210月に同時オープンしました。かつての町の中心部は姿を変え、南三陸観光の拠点となるエリアが誕生したのです。さんさん商店街 (4).jpg

6棟の木造平屋の集合店舗が並ぶさんさん商店街。
バスが駐車できる大型駐車場も併設され、オープンした2017年は65万人を動員

さんさん商店街 (3).jpg

商店街近くのBRT志津川駅。
仙台駅から電車とバスを乗り継いでのアクセスが可能です

 

宝の海・志津川湾の幸を楽しむ

さんさん商店街といえば、海鮮がおいしいと評判です。訪れる多くの人が目当てにする「南三陸キラキラ丼」は、震災前から町おこしの一環として考案されたご当地グルメ。刺身やウニ、イクラなどをふんだんに盛り付けたどんぶりを食べられると話題を呼び、「キラキラ丼」というユニークな名称で知名度は全国区になりました。

季節ごとに異なるネタで楽しませてくれるキラキラ丼ですが、5月から夏季に販売される新鮮な「キラキラうに丼」が四季を通じて一番人気とか。ウニやアワビなど高級食材が採れ、宝の海と呼ばれる志津川湾ならではの夏の恵みです。

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2023年も5月1日より提供を開始している「キラキラうに丼」。さんさん商店街も合わせ、町内外9店舗で提供しています。
毎年この丼を食べに遠方からいらっしゃるお客様も多いそう。
超新鮮な極上うにが味わえる、この時季だけの
贅沢なうに丼を是非ご堪能ください
※写真はイメージです
(写真提供:南三陸町観光協会)

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「丼専門店 海たろう」では海鮮はもちろん、
仙台牛も楽しむことができます。
写真は仙台牛といくらがのった「仙台牛炙り丼」

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大正14年創業の菓子店「菓房 山清」の「タコぷりん」は人気の土産品。
プリンといっても砂糖は入らず、美味な志津川ダコと厳選した素材で使ったキッシュです
(写真提供:南三陸まちづくり未来)

 

町の人を勇気づけた避難所での市

商店街の27店舗は、海鮮を中心としたとした飲食、スイーツ、土産物として魅力的な農水産加工品を扱う店の他に家電販売店、文房具店、理容室とさまざま。地元の人の暮らしも垣間見ることのできるユニークな店舗構成です。

商店街の前身は、震災直後の「福興市」。住宅も商店もすべて流され、高台での避難所生活を余儀なくされる中、住民の「買い物をしたい」という願いと、店を流された商店主たちの「商売をしたい」「被災した人たちを元気づけたい」との思いが募り、2011429日、町の商店主が中心となり、避難所となっていた高台にある志津川中学校で「福興市」が開催されました。全国の商店街の協力を得ながら、物資や特産品などを販売。住民同士の安否確認・再会の場所にもなり、域外からも多くの人が訪れ、復興を目指す町の人を大いに勇気づけました。さんさん商店街 (2).jpg

「海鮮はもちろんおいしいですが、商店街の何よりの魅力は「ひと」だと言う、
株式会社南三陸まちづくり未来の阿部 菜央さん。
「この町で商売を続けていこうとしている商店主さんの熱い思いを感じていただければ、南三陸町のことを大好きになってもらえると思います」

内陸での仮設店舗時代からファンが

この福興市の経験を生かし、20122月に志津川中学校の向かい側にプレハブの仮店舗群がオープン。「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」という思いから「南三陸さんさん商店街」と名付けられました。周遊を意識した平屋建ての店舗配置、屋根付きのフードコート、交流イベントの開催などは、今の本設商店街にそのまま受け継がれています。

売るだけでなく、訪れる人たちとの交流や祭りを通じて、ともに楽しむことができる場を作ってきたさんさん商店街は、仮設時代から県内外に多くのファンを育ててきました。a1211aafe870909b30bbcfa816e86122.jpg

高台の志津川中学校の向かい側に設置された仮設のさんさん商店街。
住民を勇気づけ、域外の人との交流をはかりながら、
2012年から2017年の本設商店街オープンまで営業していました
(写真提供:南三陸まちづくり未来)

 

海の見える町を再興したい

震災後南三陸を離れた住民や商店主も多い中、「やっぱり海の見える場所で商売をしたい」「町を再興したい」という強い思いが、行政をも動かし新しい町づくりにつながりました。一方、住宅地は高台に移転し、住民は買い物に来てくれるのだろうか、本当に観光客は増えるのだろうかと、2017年の移設オープン後も不安は尽きなかったそうです。コロナ禍の影響を受けながら、テイクアウトを強化したり、情報を発信したりと一層の魅力アップに努めてきたさんさん商店街。202210月には震災伝承施設「南三陸311メモリアル」が開館し、エリアとしての集客力も増しています。

今の場所に移転オープンした記念日である3月3日(さんさん)には、毎年周年イベントを開催。「おめでとう」と駆けつけてくれる多くのリピーターの存在が、商店オーナーたちを勇気づけています。P1020831.jpg

2023年3月4・5日に開催された
「さんさん商店街 6周年大感謝祭」の様子。
餅まきや、宮城県出身のアーティストの
音楽ライブで賑わいました

商店街から震災を語り継ぐ

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さんさん商店街内にある、まちの写真屋"さりょうスタジオ"。
スタジオの隣にある佐藤信一 常設写真展示館では「南三陸の記憶」を展示しています。
さりょうスタジオの店主、佐藤 信一さんが撮影した写真を通して、震災当時からこれまでの南三陸町の歩みを知ることができます。
(写真提供:南三陸まちづくり未来)

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さんさん商店街では「震災の語り部講話」を開催しています。 東日本大震災が起きたあの時、何があったのか。 商店主が語り部となり、自身の震災の経験や商店街再建の経緯などを伝えています。 個人の受講に加え、修学旅行や社員研修など団体で利用する方も多く、2023年3月までに100を超える団体が商店主の語りに耳を傾けました。
(写真提供:南三陸まちづくり未来)

 

震災をみんなで乗り越えてきた、パワー溢れる南三陸町を知り、楽しめるさんさん商店街。
隣接する震災復興祈念公園や南三陸311メモリアルと合わせ、自分の未来を考える、そんな場所となっています。

 

南三陸さんさん商店街

住所: 〒986-0752 宮城県本吉郡南三陸町志津川五日町201-5
TEL:0226-25-8903(事務局)

さんさん商店街HP
https://www.sansan-minamisanriku.com/
Facebook
https://www.facebook.com/sansanminamisanriku/
南三陸まちづくり未来HP
https://machi-mirai.jp/

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