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「あるもので楽しむ!」 福島県川内村のいわなの郷は、都会にないものであふれている

2019.06.14

いわなの郷

双葉郡川内村にある、いわなの釣り堀、レストラン、コテージ、体験交流館からなる施設「いわなの郷」
山の清流で養殖されたいわなは、最盛期には30万匹にもなり、親子や釣り愛好家に親しまれています。(全部で30万匹ということになっています)
レストラン「幻魚亭」では、その朝に釣ったいわなを食べられるほか、川内村の新鮮な野菜を楽しめます。
コテージ、体験交流館では、イベントやワークショップ、宿泊を伴う合宿やキャンプに利用されており、結婚式が行われたこともあります。

詳しくはこちら

川内村に人が集まる理由

「川内村」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
郡山駅、またはいわき駅から車で約90分。電車の駅も高校もないけれど、山に囲まれた、渓流と緑が美しい村。福島県沿岸部の浜通りに位置しながら、夏は涼しく、冬は雪が積もるので、はっきりとした四季の移り変わりを楽しめる村でもあります。
この川内村に、震災後、非常にたくさんの人が訪れているのです。

首都圏からだけではなく、福島県内からも決してアクセスが良いとは言えない川内村に多くの人が訪れるのには、自然の美しさだけではない魅力がありました。

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遠いことも寒いことも楽しんじゃおう

彼らが好んで訪れる場所の一つが、「いわなの郷」です。
名前の通り、いわなの釣りが楽しめ、釣ったいわなをその場で塩焼きにして食べることが出来たり、その日の朝に釣ったいわな料理をレストランで楽しむこともできます。

ただ、いわなの郷の魅力はそれだけではありません。川内村の自然を、遠さや寒さまで丸ごと楽しむ「極寒キャンプ」なるイベントが開かれていると聞き、訪ねてみました。

「いわなの郷極寒キャンプ実証実験」は、今回で3回目。川内村が主催し、いわなの郷が運営を行っています。
1泊2日のプログラムは、
・川内村野菜を堪能するBBQ
・星空観察会
・極寒いわなつかみどり体験
など、自然豊かな場所で、なおかつ寒い時期にしか体験できないものばかり。

冬の時期には、ネギや大根などが甘くなっています。調味料なんていらない、野菜のうまみだけでお腹一杯になる贅沢。食材を知り尽くしたスタッフが、美味しい焼き方を教えてくれるのもありがたいです。

マイナスまで下がる寒い夜に、都心から遠いため街灯がほとんどない、どこまでも広がる夜空の下、星空案内人からガイドを受けながら見上げるのは、天然のプラネタリウム!ただでさえも素晴らしい星空、星や宇宙にまつわるお話をじっくり聞きながら、みんなで見上げるのは、特別の体験になります。

小学生、大学生から、ベテランキャンパー、元気なシニアの皆さんまで、約25人が川内村の魅力を堪能しました。

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極寒の中で冷たい水の中に入る!いわなのつかみどり

昨年は雪がチラチラ降る中で行われ、まさに「極寒」のいわなのつかみどりでしたが、今年の暖冬の影響は川内村にも及んでおり、この日は太陽の降り注ぐ「ちょい寒」のいわなのつかみどりとなりました。
とはいえ、養殖施設の一部をせき止め、30匹のいわなが離された川の水は冷たく、勢いよく裸足になった参加者たちの「冷たい!」「寒い!」の声から始まったいわなのつかみどり。
岩陰にすばしこく隠れるいわなの姿を捉えるまでには少し時間がかかったものの、コツさえつかめば、女性も子どもも次々といわなをつかみどり。
素足でざばざばと水の中を動き回り、いわなを追い込んで取る人、待ち構えてとらえる人など、スタッフよりうまい!と声を掛けられるツワモノも。素手でいわなをつかんだ小学生は「ねとねとする~!泡みたい!」と笑顔でつかんだいわなをバケツに入れていました。

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自分たちで美味しく楽しく

自分たちで取ったいわなをその場で食べられるのが、いわなの郷の最大の売り。でもただ焼かれるのを待つだけでなく、まず自分たちでいわなをさばきます。スタッフの指導で内臓をきれいに取り出し、串に刺す作業は意外と重労働。でも、いわなの郷のスタッフは、1匹1分程度で仕上げてしまうのだそう!

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串に刺したいわなは、炭火でじっくり40分程焼きます。実は川内村は、震災前、炭の生産が日本一になったこともある、炭の産地。このいわなの郷の地名も「炭焼場」なのです。
いわなは、内臓を出して串に刺されていても、しばらくぴくぴくと動きます。そんな様子を眺めながら、焼きあがるのを待つ時間も楽しいものです。

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焼きあがったいわなと、いわなを使ったピザ。塩をふっただけのシンプルな味付けのいわなは、とれたてなので柔らかく、頭から尻尾まで食べられてしまいます。また、いわなとトマトの組み合わせが絶妙ないわなピザも好評で、あっという間に皆さんの胃袋に。

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「あるもので楽しむ」、自然体の川内村

極寒キャンプを企画、運営するいわなの郷のスタッフは、「とにかくあるもので楽しむことです!」と笑顔を見せます。美味しい食材、澄み切った空の星々、寒さや水の冷たさまでも、そのまま楽しむ。「寒かったけど星がきれいだった!!!」と大きな声で感想を伝えてくれた小学生は、きっとまた川内村に来てくれるでしょう。
実は、いわなの郷のスタッフはじめ、川内村は移住者が非常に多い村です。違う土地から来たからこそ、川内村に「あるもの」の魅力に気付き、伝えることができるのかもしれません。

※川内村在住の志賀風夏さんを取材した記事はこちら
▼「やりたいことは全部村で叶えられる――双葉郡川内村にUターンした女性の思い」
https://rainbow.nttdocomo.co.jp/tohoku/know/-u.html

いわなのつかみどりは、イベント時のみの開催とのことですが、3月中旬以降から秋いっぱいまでは、釣り堀でのいわな釣りができます。
満天の星はいつでも来訪する人を待っていますし、四季折々の野菜も豊かに育っています。

福島県を訪れる際には、ぜひ川内村を訪問先の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

2019.06.17

やりたいことは全部村で叶えられる ―双葉郡川内村にUターンした女性の思い

草野心平記念館「天山文庫」管理人:志賀風夏(しが・ふうか)さん

いわなの郷

〒979-1201 福島県双葉郡川内村上川内炭焼場516
TEL 0240-38-3511
定休日 水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日休み)
営業時間 
いわな釣り堀 9:00~16:00(12月上旬~3月中旬は休業)
レストラン幻魚亭 11:00~16:00
コテージ、体験交流館 事前予約制

HP
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Facebook
https://www.facebook.com/iwana1995sato/
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