ドコモグループ 東北復興・新生支援

笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト

  • HOMEHOME
  • 笑顔が戻るまで

笑顔が戻るまで

2015.03.11

特定非営利活動法人 笑顔プロジェクト

<笑顔の力> 1人のお年を召した女性が自分の笑顔の写真を見て「こんなに笑ったのは何時ぶりだろう」、と暫くその写真を眺めて大切そうにカバンへしまい「じいさんに見せてやるんだ」とまた笑顔を見せてくれました。

はじめに

笑顔の架け橋Rainbowプロジェクトでは「NPO法人 笑顔プロジェクト」のクラウドファンディング「写真から笑顔に!被災地笑顔プロジェクト!」を応援しています。(※クラウドファンディングは現在は終了しています)

笑顔プロジェクトのはじまり

笑顔プロジェクトはプロカメラマンやヘアメイク、モデルなどが所属する団体で、震災で写真が流されて持っていないという方たちへ、新たな思い出を届ける活動からはじまりました。
2011年5月には岩手県陸前高田市の避難所を訪問し活動を始め、カメラマンは東京でファッション誌のモデルを撮影するような写真を撮ってその場で印刷しプレゼント。ヘアメイクは女性たちにお化粧をし、モデルは子供たちと思い切り触れ合ってもらいました。

2011年5月岩手県陸前高田市での活動の一コマ

「思い出が一つも無くなったから、この写真は私の宝物」

活動を続けるみなもとは、集まってくれた方たちの「震災後初めてお化粧をした。久しぶりに笑顔になれた」「思い出が一つも無くなったから、この写真は私の宝物」「プロの方々にメイクや写真をとっていただき、思い出になった」と沢山の感謝の言葉です。これを糧にこれまで仮設住宅や復興イベントなど180か所以上で活動してきました。現在も活動に賛同する一般ボランティア延べ1,000名や現地で活動しているボランティアセンター、自治会、NPOも協力して活動を続けています。
また、これまでの活動をFacebookなどSNSで情報を発信し続け全国の37,000以上のフォローワーが関心をもっていてくれることでも支えられています。

流されてしまった想い出

活動を通して

実際に仮設住宅などで活動をすると、初めは東北特有で控えめな方が多いのですが、プロカメラマンに大きなカメラを向けられ「笑って!」と声をかけられ、はじめはぎこちなくても、パシャパシャパシャと何枚もシャッターをきるうちに、だんだんその気になってきて自然な笑顔がおさめられます。それを見た方は必ず周りに自慢し、すぐに私も、私も!となります。男性もはじめは「俺はいいよ」と言いますが、最後はおかあさんたちに押し切られ、でもしっかりポーズを決めて写真におさまります。子供たちはもう大喜びでずっとカメラマンに付きまとっています。そしてどの写真も誰もが喜ぶ笑顔になっているのは、プロカメラマンの腕と東北を思う気持ちがこもっているからこそです。

子どもに大人気のカメラマン

しかし中には、「やっぱり笑えない」と写真を撮られない方もいらっしゃいます、でもこの場まで来てくれたのには理由があって、その時は笑顔プロジェクトの他のスタッフが何時間でも話し相手になります。

写真をきっかけにお話も楽しいひとときに

東北出身のカメラマン

笑顔プロジェクトには東北出身のカメラマンも多く所属しています。震災当時、すでに東京で活躍をしていたカメラマンもすぐに個人で東北へ足を運び、変わり果てた地元の姿を目にしたときは写真を撮らずに戻ったこともあったようです。それでも自分に出来ることがしたいと「写真を流されて思い出が何もない」という友人のために写真を撮り始め、地元のために現状と、人を撮影し後世に残したいと決めたカメラマンがいたり、色々な思いで参加しているカメラマンや他のクリエイター、専門家にも支えられ活動を続けています。
その想いの詰まったカメラマンが撮る写真には、やはり特別な力が込められているようにも感じます。

気仙沼出身大森カメラマン

写真の魅力に集まる力

笑顔プロジェクトは被災地で写真を撮る活動と合わせて、東北の現状をもっと知ってもらおうと都内を中心に写真展や、東北の食材のイベントを定期的に開催しています。そこにはSNSでカメラマンの写真に興味を持った人や、志同じく東北支援する団体、企業のCSR部門、カメラマンと仕事でかかわっている人、東北からのゲストなど多種多様な人が集まります。東北に行って一緒に活動をしたいと思っても、仕事や家庭の都合で参加できないこともありますがここでは現地の話を聞いたり、東北までいかなくてもできる支援の情報交換の貴重な場となっています。また普段では混じり合わない企業とアーティストとのつながりで異業種の連携が生まれ、新しい復興が見いだせるのではと期待しています。

都内でのイベントの様子

福島仮設へ笑顔キャラバンを開催

2015年1月26日から31日の約1週間、福島県双葉町から県内へ避難されている方たちの仮設住宅10か所をドコモの避難世帯向け情報配信タブレット勉強会といっしょに周らせて頂きました。町からの大切な情報が届くタブレットをみなさん真剣に勉強されたあと、タブレットのカメラを使って楽しみながらタブレットに親しんでもらおうと、カメラマンから撮り方を紹介、外に出て参加者同志でわいわい仮設中に笑い声があふれました。撮りためた写真を次の仮設で紹介するとすぐに「●●さんだ!」「●●さんも元気そうだ!」とさらに話が盛り上がりました。

「もっと近づいて~」「やめてよ~」と言いながら笑顔があふれます

東日本大震災から4年

東日本大震災により全国で避難生活を強いられている方約23万人※、内仮設住宅への入居者数約9万人※、数値を見ただけでも被害の大きさ、復興への道のりの長さを感じざるを得ません。(※平成26年10月時点復興庁)
実際に笑顔プロジェクトの活動で仮設住宅を訪問すると、とても明るく笑顔で接していただける方も多く、少しずつ前向きになっていると感じることもあります。しかしその方から、まだ仮設から一歩も出られない人もいることや、仮設内でのコミュニケーションに苦労しているお話し、心無い外部の人間もいることを伺うと、復興の長期化に伴い、課題の多様化、深刻化の問題であることに気づかされます。

笑顔が戻るまで

この先どれだけ続くか分からない避難生活に笑顔プロジェクトは必要とされる限り活動を続けたいと考えています。被災地にはもっと、ずっと笑顔が必要です。クラウドファンディングでは、誰でも気軽に参加できる復興支援の可能性があります。ひとりひとりの支援は小さくても積み重ねることで大きな力を出せるのが最大の特徴です。そのためにも笑顔プロジェクトの活動を多くの方に知ってもらい、共感してもらいたいと思います。まずはFacebookで「いいね!」してもらい、良ければ近くの写真展にも足を運んでいただければと思います。

特定非営利活動法人 笑顔プロジェクト

Facebook
https://www.facebook.com/egaoproject2011

このページをSNSでシェアする

関連記事をさがす

トップページへ戻る