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2015年度ドコモグループ「東北被災地から学ぶ!現場志向の課題解決力養成」研修を実施しました!

2016.02.29

「東北被災地から学ぶ!現場志向の課題解決力養成」研修

人事部と東北復興新生支援室の合同企画で、2015年度下期選択型研修にて「東北被災地から学ぶ!現場志向の課題解決力養成」研修を実施し、若手~中堅まで全国から20名の受講生が参加しました。本研修は宮城県南三陸町で行い、現地での体験学習、現地の方との交流を通じ、グループワークにて「地方創生×農業」をテーマとしたアイデア検討を行ってもらいました。 2015年10月~11月、インターバル期間を含んで約2か月間の研修の様子をレポートいたします!

研修のコンセプト

今回の研修は、「『課題先進地』と言われる東北被災地で、現地の課題を知り現地の人と関わる経験を通じ、顧客視点での課題解決スキルを身に付ける」というコンセプトの元に実施しました。

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研修ダイジェスト(Day1)

まずは今回のテーマである『地方創生×農業』に沿って、トウキとネギの収穫作業を実施しました。その後、今回宿泊および研修会場としてお世話になった「いりやど」の館長・阿部忠義様との対談を行い、「震災当時の様子」「避難所での出来事」「震災後に取り組んでこられたプロジェクト」「震災を経て変わったこと」「農業の現状」などを講話いただき、参加者からの質問に答えていただきました。
受講者には、「現地での経験や対話を通して、事前課題で立てた仮説が間違っていることに気付いた」「現地の方の想い、全力で取り組む姿勢に影響を受けた」といった気づきがあったようです。作業体験とこの対談会での気づきを元にグループワークを行い、事前課題で検討をしてきたアイデアについて議論しました。

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研修ダイジェスト(Day2)

研修2日目は、「若手事業家とのディスカッション」ということで、震災後にボランティアで現地に入り、そのまま起業をされ、環境に良い手づくり石けんの製造・販売を行っている厨勝義様をお招きし、講演ならびに参加者とのディスカッションを行っていただきました。
(厨勝義さんリポート http://rainbow.nttdocomo.co.jp/enterprise/detail/145/area/3/)
厨様からは「なぜ東京ではなく被災地南三陸町で起業したのか」「ソーシャルビジネスの魅力」「なぜ石鹸なのか」 についてお話しがあり、今回の研修の目的である 「現場志向」「顧客視点」についてのヒントをいただきました。
その後、1日目に続き、グループワークを実施したあと各グループから現在の検討状況について報告していただきました。

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研修ダイジェスト(Day3)

10月下旬から約1か月のインターバル期間を置き、11月下旬、再び受講生が南三陸町に集合しました!
まずは、インターバル期間中に受講生から要望のあった、1日目の阿部様の話で出た「入谷Yes工房」を見学しました。Yes工房は2011年7月に廃校となった中学校を改装してオープン、南三陸町の人気キャラクター「オクトパス君」グッズやまゆ細工の制作を行っている工房で、震災で仕事を失った方の"雇用の場"としての役割も担っています。
(Yes工房リポート http://rainbow.nttdocomo.co.jp/enterprise/detail/25/area/3/)
見学した受講者からは、「『仕事がある』ということが人に与える影響を肌で感じることができた」「工房で働いている方と直接お話しし、『持続的な雇用のために私たちに何が出来るか』のヒントをもらった」といった声がありました。
その後、今回の作業体験へ。今回は「花見山プロジェクト」の植樹作業を行ってもらいました。花見山プロジェクトとは、南三陸町入谷地区で親しまれている「ばば山」を整備し、桜や桃等の花が咲き誇る「花見山」とし、地域住民の新たな憩いの場やボランティア活動等の拠点を作るプロジェクトです。これまで地域住民の他、町外からのボランティアや民間企業等、10団体180名以上が参加しています。
受講生もこのプロジェクトに参加したことにより、「また花の咲くころ南三陸町に来たい」と感じ、 こういった取り組み自体が、「交流人口を増やす」解決策につながるということを感じたようです。
体験後は再びグループワーク。翌日の発表に向けてアイデアを詰めていきます。

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研修ダイジェスト(Day4)

研修最終日には、約2か月間にわたり検討してきた「地方創生×農業」について、今回のテーマオーナーである阿部忠義さん、阿部博之さんの前で発表しました。ここで発表のあった内容については、今後も東北復興新生支援室で実現に向けて検討を進めて行きます!参加した受講生のみなさん、お疲れさまでした。

―発表内容―
■みなさん集合 春夏秋冬/チーム:銀鮭三シャイン
町に「一度来てもらう」を目標に検討。春夏秋冬でターゲットを変えた気軽に来てもらう施策(春:体験&IT学習、夏:リピートしたくなるキャンプ、秋:楽しく美味しく健康ダイエット、冬:合格祈願ツアー)を提案。
■中高生の農業プログラム/チーム:オクトパス4
町の人口減少が中学~大学で50%減である現状から、町に住む中高生をターゲットとした施策を検討。農業体験(新しい農業技術を知る、自ら講師になる)、情報発信(外の人から反応をもらう)、モチベーションUP(農業に関する資格を取得)などを提案。
■自然を食べる・買う・学べる里/チーム:キラキラ丼
食・買・学が入った道の駅のような施設を提案。1つの食材をブランド化(新規特産品への挑戦、既存の資源をひとひねり)し、その場で食べられる、買える仕組みを作る。また、会員制度導入なども検討。
■集客力UPによる南三陸活性化/チーム:C-3TO\r\n「興味のない人に興味を持ってもらう」をコンセプトに検討。違う入口からの価値提供(マラソン、トレラン、星空観測、食など)を提案。また、再訪の仕組みづくりとして、企業研修のパッケージ化も提案。
■Let's enjoy南三陸町/チーム:五郎丸
「外国人観光客」をターゲットに検討。南三陸での生活(宿泊施設、食事、農業×日本食体験)を提供し、対価(農業の手伝い、ブログで自国への町のPRなど)をもらう仕組みを提案。

―受講生の声―
●机上論で現場志向を学ぶのではなく、実際に現場に足を運び、体験し声を聞き、真の課題を見つけて解決策を検討するという経験がとても貴重なものであり、また有意義なディスカッションにつながったと思います。 ●現地の方の情熱や想いに触れることで、自分がどんな行動を起こしていくべきかを考えるきっかけとなりました。
●同じ目的の下、一定期間を共に過ごすことで社内に強固な新たな繋がりを作ることができました。

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