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活(イ)けてる三陸のホタテで地域活性化

2014.02.18

株式会社五十集屋(いさばや)

鮮やかな海が印象的な岩手県大船渡市三陸町。 漁業が盛んな町、越喜来(おきらい)に『株式会社五十集屋(いさばや)』があります。
自らを「ホタテ屋」と呼ぶ野田修一社長は岩手のホタテの美味しさを全国に知ってもらいたいと各地に出向いてはPRしています。また、新作のホタテコロッケを大船渡市の新たな特産物にすることを目標に復興の一歩を踏み出しています。

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もう、やるしかない

車から降りると磯の香りが漂い、日差しが照り返す越喜来湾は思わず「きれい」と口にしてしまうほど。そんな光景の中に無数の傷跡が残る防潮堤が視界に入ると何とも言いようのない気持ちになります。
しかし、淀んだ空気を吹き飛ばしてくれるかのように「小さい町だけど少しでもがんばっている姿を見せたくて」と、株式会社五十集屋の野田修一さんの元気な声が響き渡ります。
2012年1月18日に「誰よりも早くはじめたかった」と再スタートを切った五十集屋でしたが当時は原料も無く北海道や青森のホタテを販売するしかなかったといいます。
現在では高齢化や後継者不足に震災が拍車をかけ、ホタテの養殖を続けていく人も減り、原料が高騰しているという問題も少なからず残っているようです。
「三陸のホタテは本当に美味しいんですよ。大々的にアピールして少しでも元気づけたり復興の一役を買えればと思っています」と野田社長はホタテを通して地元に貢献していこうと日々奮闘しています。

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越喜来湾が目の前の「五十集屋」

三陸産の美味しさとは

三陸産のホタテは漁師の1日の出荷量が多くても200kgの出荷が限界という、これは通常のホタテ出荷量の1/5~1/10程度。その理由はホタテの育て方にあるといいます。
漁師の人たちは毎日見回りに行き、最適な水深調整を行うとともに1枚ずつ貝に付着する海草やフジツボなどを丁寧に取り除く作業など、ホタテが快適に育つ環境を整えることにより、味、肉厚、甘さが格別なホタテに成長するのだそうです。
五十集屋では漁師の人たちが丁寧に育ててくれたものを搬送から水温管理、室温管理、加工の仕方など徹底して管理することにより、どこにも負けない良質なホタテをお届けしています。
野田社長が口にする「一度食べてもらえば分かる。どこよりもおいしいと思っている。」その言葉には裏付けされた自信と誇りが伝わってきました。

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自らをホタテ屋と呼ぶ野田修一社長

ホタテ屋じゃないとできないコロッケ

事務所内入口にある「五十集屋コロッケ、このうまさ反則」と書かれた味のある看板は地元の高校生が手書きで作ってくれたものだそうです。
以前、東京・銀座の歌舞伎座前にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で五十集屋コロッケを紹介するというのを聞きつけて届けてくれたそうです。
現在、力を入れている新商品「五十集屋コロッケ」は、素材を岩手県産にこだわり、ソースなどの味付けが不要なほど濃厚なホワイトソースの中に肉厚のホタテがごろごろと約1.5個分も入っています。味、ボリューム、値段を考えると、まさに「ホタテ屋じゃないとできないコロッケ」なのです。
「使っている素材から作り方まで、すべてにこだわっています。一度食べてもらえたなら、この価値はわかってもらえるはずです。今後、大船渡の特産品になればと思っています。」と野田社長は五十集屋コロッケに対する強い思いと「コロッケを作ると言ったら笑われたこともありましたよ。グラタンやカレーの具なども考えたがコロッケしかないと思った」「この看板も作ってくれたのはうれしいが、どうやって新幹線で持っていくんだ」などと冗談を交えて話してくれました。
高校生にも慕われるほどの野田社長は優しさと人情に溢れ、「三陸を元気にしたい」と小さな港町、越喜来から全国に発信しています。

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社長がデザインした「かいはしらくん」

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濃厚クリームにホタテたっぷり

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地元の高校生が作った看板

【閉業】株式会社五十集屋(いさばや)

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