昭和から変わらぬ味「マスカットサイダー」
2016.08.17
明治38年より創業している神田葡萄園。 2011年3月11日の東日本大震災により工場、畑など多くを被災しましたが、その年の2011年7月に再開しました。当初から変わらぬ味が親しまれているマスカットサイダーに加え、昨年2015年からはワインの製造・販売も開始しています。
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陸前高田に親しまれてきた味
昭和45年より作られてきたマスカットサイダー。当時、果樹からサイダーを作ることは難しく、フレイバーを利用したサイダーを発売し、それから今に至るまで製法を一切変えず、高田の街と共に歩んできたサイダーです。
飲んでみると透き通った色の通り、すっきりとしており、またどこか懐かしい味が味わえます。パッケージも当初から変えておらず、商売の神様としてのトレードマーク「ヱビス印」が幸せを運んでくれております。炭酸が好きな若い世代だけでなく、老若男女皆さんに親しまれております。共に売られている100%ジュースと共にご贈答用としてもよく注文されるとのことですのでこの機会にご検討してみてはいかがでしょうか。
東日本大震災を乗り越えて
2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、運営する畑、工場共に被災し、一時は営業を中止していましたが、全国から集まるボランティアによる活動、工場の修理などの再建を経て、その年の7月に営業を再開しました。
高田松原で営業していた直営店も全て流されるなど痛手はとても大きいものでしたが、当時活動したボランティアとのつながりが、岩手県外での夏祭りや文化祭などでの販売という新たな販路の形として広がってきています。
一度は途絶えた酒造りの再開
神田葡萄園初代社長である熊谷福松氏の頃から作られてきた葡萄酒も時代の流れから昭和20年に一度は廃止されました。だが、その当時の思いを元に、現在6代目社長である熊谷晃弘さんは自ら研修、視察を繰り返し、昨年2015年に酒造免許を取得、ワインの製造を開始しました。
陸前高田という地形は潮風と山の気候を併せ持つ風土であり、風土を活かし、海の物と合うことをコンセプトにしたワインはすっきりと飲みやすく好評で、昨年2015年生産分は既にネット販売を停止しているほどとなります。今年2016年9月に収穫されるぶどうから作られるワインは11月より販売予定となるため、こちらもぜひ注目していただきたい。
ラベルの「N6」の表記は「No.6=6代目」を意味しています。
多くの人にこの味を堪能してもらいたい
これまでよりも多くの人にこの味を堪能してもらいたいという思いで、熊谷代表は伝統の味を守りつつ新たな取り組みをこれからも続けております。
インターネットでも購入できますが、ぜひ、店舗にも足を運んでこの雰囲気を味わってみてください。
神田葡萄園
住所 : 〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字神田33
TEL : 0120-55-0809
営業時間 : 8:00~17:00
店舗定休日 : 土日(季節によって異なります)
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(チームレインボー 内藤宜仁)