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子ども達のアイデアで町興しを~みかん大福~

2018.09.30

震災前、広野町立広野中学校で地元に実るミカンを使って町興しのアイデアが生まれました。その後、東日本大震災に見舞われ、一度は実現する道が途絶えてしまいました。6年が経ち、アイデアを出した当時中学生だった松本萌花さんは大学生となり、ふたば未来学園高等学校の一期生が選択している商業科目「ビジネス基礎」の授業に講師として呼ばれました。地元の企業と学生が商業の授業を通して共同し、みかん大福を製品化することができました。ぜひ、福島県いわき市へ行った際にはお土産にどうぞ!

震災で途絶えた子ども達のアイデア

東日本大震災前年の2010年、広野町立広野中学校の生徒が「総合的な学習の時間」で地元の特産品開発に取り組んでいました。「子どもにも喜ばれる和菓子を」と、大福の皮にジャムを練りこむアイデアを思いつきました。ジャムには、広野町で30年前から栽培されていた温州ミカンを使い、ヘタの部分には抹茶で緑色をつけて、見た目もミカンになるように工夫しました。
2011年3月に経済産業省東北経済産業局の「地域の魅力発信アイデアコンテスト」で「ナイスグルメ賞」に選ばれました。その後、町のお土産にと商品化を考えたのですが、震災が発生。原発事故に伴う避難でアイデアを出したメンバーは散り散りとなってしまいました。

アイデアを受け継ぎ商品化を目指す

福島県立ふたば未来学園高等学校が、広野中学校の校舎を借りて開校し、地域復興のための取り組みが始まりました。その一つが、みかん大福です。震災当時、広野中学校1年総合学習第5班のみかん大福開発メンバーの一人だった松本萌花さんが、講師として呼ばれました。みかん大福を開発した校舎で、開発した時の思いと商品化をしたかったことを伝えるためです。

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松本さんの話を聞いて、商品化のバトンを受け継いだのは、一期生である3年生の10人。地元の和菓子店:菓匠庵に協力いただき商品化の検討を開始。菓匠庵の佐藤代表はみずから授業に参加。学生からイメージを聞き、それを元にサンプルを作って、感触を聞いて、また修正したサンプルを作ってと試行錯誤を繰り返し、「みかん大福」が出来上がりました。製作の過程では、黒餡のみかん大福もあったとか。

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福島を応援する基金の後押しで商品に

高校の授業ということもあり、製品化の費用の工面には苦労することもありました。そこで、「Fukurum(フクラム)カード」推進協議会が運営する「ふくしまの未来を創るFukurum基金」を活用しました。「ふくしまの未来を創るFukurum基金」とは、Fukurumカードの売上の一部を原資として、福島県内の学校や学生が行なう県産品の新商品開発や販売活動を応援するための基金です。日本全国で福島を気にかけているFukurumカード利用者が支援しているとも言えます。
【fukurumカード】
Fukurumカード website

基金の活用もあり、2018年3月にJRいわき駅ビル3Fの菓匠庵にて販売を開始することができました。1箱6個入りで、道の駅よつくら港でも購入できます。広野町のみかんが程よい酸味のミカンジャムとなって白あんをみかん風味に、見た目もミカンそっくりな和菓子に仕上がりました。

recommend_image4.JPGみかん大福写真

菓匠庵

〒970-8026 いわき市平字田町1番地 いわき駅ビル3F 
電話:0246-25-4524
いわきみやげ処菓匠庵いわき駅ビル店(いわき市平田町)|エキテン (ekiten.jp)

recommend_image5.JPG菓匠庵にて

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