江戸時代創業の大和川酒造で酒蔵見学!
2016.07.28
大和川酒造店
福島県喜多方市に蔵を構えて220年。大和川酒造店は老舗の酒造です。かつて酒造りが行われていた、趣のある酒蔵を見に行ってみませんか?
◆アクセス
大和川酒蔵北方風土館
福島県喜多方市字寺町4761
電話:0241-22-2233
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歴史を感じられる酒蔵を覗いてみよう
酒蔵では、無料で蔵見学を受け付けています。築220年以上にもなる、江戸時代に建てられた酒蔵も見ることができます。
入り口は土間になっています。この奥に蔵が続いているので、ここから見学ツアーが始まります。
最初に案内されるのは、大和川酒造最古の蔵「江戸蔵」です。江戸時代に酒造りが行われていた蔵には、かつて実際に使われていた酒造りの道具や、酒米が展示されています。
かつて実際に使われていた酒瓶など、酒造りの道具が展示されています。
一部の蔵は貸し切りも受け付けており、蔵ならではの重厚感ある雰囲気を生かして、作品展やシンポジウムなども開催されています。
仕込み蔵として使われていた「昭和蔵」。土蔵なので音響効果に優れていて、演奏会や講演会に使われています。
酒造りってどんなふうに進む?
大和川酒造が長年かけて築き上げてきた、酒造りの手法についても知ることができます。飯豊山の伏流水を仕込み水とするのは、創業以来変わっていないこだわりです。
新酒が出来たことを知らせる杉玉。お酒の神様への感謝の気持ちを込めて掲げるそうです。
大和川酒造は、自社農園である大和川ファームで酒米を栽培しています。「農業と醸造は一体となって進んで行かなくてはならない」という理念のもと、早くから無農薬、減農薬無化学肥料の米づくりに取り組み、栽培面積は年々広くなっています。
自社農園で作っている酒米です。最高品種とされる「山田錦」をはじめ、「夢の香」「五百万石」などを育てています。
酒米は、余分な部分を削り落として「磨く」ことで雑味が消え、華やかですっきりとした味わいの日本酒となります。米が割れないように磨くには高い技術が必要です。元の酒米と、磨いていく過程の酒米が展示されており、丁寧に進められていく「磨き」の過程を見ることができます。
60%も磨き、元の大きさの40%にするには、70時間かかるのです。
蔵内には仕込み水が引かれています。ぜひ飲んでみてください。
試飲でお気に入りの一本を見つける
大和川酒造の代表的な銘柄といえば、当主の名を冠した「弥右衛門」です。いくつか種類がありますが、現在のおすすめは、全国新酒鑑評会で6年連続金賞を受賞している「大吟醸 弥右衛門」だそう。山田錦の旨みと甘みが感じられます。
貯蔵庫として使われていた「大正蔵」には、商品がずらり。圧巻です。
果物やヨーグルトを使ったお酒もあります。
種類の豊富さに目移りしてしまったら、スタッフの方に相談すればおすすめを選んでくれます。江戸時代から続く酒蔵を訪れて、お気に入りのお酒を見つけてみてください。
お猪口や升などをお土産にするのもおすすめです。
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(チームレインボー 菅原 陽子)