陸前高田で牡蠣やコーヒーを味わう
2020.01.30

岩手県の南東、三陸海岸に面する陸前高田市を旅してきました。大きくて甘い新鮮な牡蠣は、陸前高田が誇る味。そして、地域の食材を使ったカフェには、こだわりのコーヒーがありました。たくさんのおいしいものに出会った旅をレポートします。
かき小屋でいただく、新鮮な牡蠣
陸前高田市の広田湾は、知る人ぞ知る牡蠣の名産地です。森や川から流れ込む栄養豊富なプランクトンを餌にして、大ぶりで旨みの詰まった牡蠣が育ちます。
その牡蠣を味わおうと、陸前高田へ向かいました。かき小屋でランチをいただきます。
「かき小屋 広田湾」では、その日の朝獲れたばかりの新鮮な牡蠣を提供しています。生牡蠣、蒸し牡蠣、牡蠣フライなどの定番から、牡蠣のオリーブオイル焼きや牡蠣グラタンなど洋風のメニューもあり、いろいろな料理で牡蠣を楽しむことができます。この日は、牡蠣を贅沢に味わう「かき満喫御膳」をいただくことにしました。
まず運ばれてきたのは、バットに山盛りになった牡蠣! メニューには一人前5個と書かれていましたが、かなり多めに盛られていました。一人8個ほどはあったのではないでしょうか。
殻付きの蒸し牡蠣を、自分で開けていきます。コツを掴めば、殻を開けるのはさほど難しくありません。甘くてジューシーな牡蠣は、いくらでも食べられてしまいそうです。
蒸し牡蠣と一緒に、牡蠣ご飯と牡蠣汁もいただきます。どちらも大きな牡蠣がたっぷり入っていて、思う存分牡蠣を味わうことができました。
ボリュームのあるセットでしたが、驚くほどリーズナブル。新鮮な牡蠣がお手頃な価格で食べられるのは、産地ならではです。
かき小屋 広田湾
岩手県陸前高田市高田町字馬場前162番地2
http://www.hirotawan.com/
一軒家カフェでこだわりのコーヒーを
食後のコーヒーを飲もうとカフェを訪れました。2018年にできた「ペチカ カフェ&ライブラリー」は、二階建ての一軒家カフェです。
店名の「ペチカ」とは、ロシアの薪ストーブのこと。このお店にもストーブがあり、薪は地域の資源を活用しています。
もう一つの特徴は、大きな本棚。現在1,500冊ほどが収蔵されているという「まちライブラリー」は、地域の方から寄贈された本を集めたものです。店内では自由に読むことができ、貸し出しも行っています。
さて、コーヒーをいただきましょう。
バリスタを務めるのは、菅原峻さん。東京の有名コーヒー店で経験を積み、現在はペチカを任されています。菅原さんこだわりのハンドドリップコーヒーを注文しました。
目の前で、じっくり丁寧に淹れられるコーヒー。贅沢な時間です。可愛らしい美濃焼のカップでいただきました。
ペチカは地元産の食材にもこだわっており、こちらは陸前高田で採れた生姜を使った「ジンジャーシナモンラテ」です。
「主役はあくまでコーヒーなので、『コーヒーに合うかどうか』という視点でメニューを考えています」と菅原さん。フードメニューを少しずつ増やしているところだそうです。
「ペチカ」という名前の通り、あたたかな時間が流れる素敵なお店です。ほっとひと息つきたくなった時に立ち寄ってみてください。
2階は広々としたソファ席で、お子さんを連れたお母さんたちがゆったりとくつろいでいました
ペチカ カフェ&ライブラリー
岩手県陸前高田市高田町字鳴石51-168
https://www.life-with-pechka.com/
その土地ならではのおいしいものを味わうのは旅の醍醐味。どちらも、陸前高田を訪れた際にぜひ足を運んでほしいお店です。
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