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千余年の歴史を持つ、相馬野馬追の歴史を辿る

2018.12.28

福島県の海側・南相馬市で毎年7月に行われている相馬野馬追(そうまのまおい)。1000年以上もの歴史を持つ祭りで、全国から10万人以上もの観光客が訪れます。この祭事の歴史を改めて知るべく、南相馬市を旅してきました。

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知れば知るほど、相馬野馬追への興味が湧いてきました。お祭りの予習に、南相馬市を訪れてみませんか?

(チームレインボー 菅原陽子)

博物館で相馬野馬追の歴史を学ぶ

最初に訪れたのは、南相馬市博物館です。古代の化石から現代の暮らしまで、南相馬市の歴史や自然に関する展示を見ることができます。併せて展示されているのが、伝統行事である相馬野馬追です。祭りの概要や歴史が解説されています。

国指定重要無形民俗文化財である「相馬野馬追(そうまのまおい)」は、毎年7月の最終土・日・月曜日に南相馬市で開催されます。甲冑を着た武者たちが馬に跨り疾走する、迫力満点のお祭りです。

*相馬野馬追についての詳細は、下記をご覧ください。
■相馬野馬追執行委員会公式ページ
http://soma-nomaoi.jp/

学芸員の方が、詳しい歴史を話してくださいました。

「相馬野馬追の起源は10世紀で、放牧した馬を敵兵に見立てて鍛錬を行ったのが始まりとされています。それが地域の平和や繁栄を願うための祭礼へと変化していきました。今では、人が馬を追いかける代わりに、騎馬武者が「神旗」を取り合う「神旗争奪戦」という形になっています」

2018年は、3日間でおよそ13万人が訪れたという相馬野馬追。その起源を知ったことで、ますます興味が高まりました。

博物館では、野馬追や南相馬に関する常設展のほか、随時企画展も行われています。

■アクセス
南相馬市博物館
福島県南相馬市原町区牛来字出口194
https://www.city.minamisoma.lg.jp/portal/culture/museum/index.html

館内では、「神旗争奪戦」の様子がリアルに再現されています。

馬が祀られた神社を巡る

歴史を知ったところで、実際に相馬野馬追が開催される神社を訪れました。相馬野馬追は、「相馬三社」の合同で行われています。博物館の次に訪れた相馬太田神社は、そのうちの一つ。境内で出陣式が行われる場所です。

続いて訪れた相馬小高神社も、「相馬三社」の一つです。こちらでも出陣式が行われ、さらに祭り3日目の「野馬懸(のまかけ)」が開催される場所でもあります。野馬懸は、馬を素手で捕らえ、奉納するまでの様子を再現した伝統的な神事です。

■アクセス
相馬太田神社
福島県南相馬市原町区中太田字舘腰143

■アクセス
相馬小高神社
福島県南相馬市小高区小高古城13

牛馬家畜の守護神として信仰されている相馬太田神社。

神社のあちこちに馬が描かれています(相馬太田神社)

本物の馬に乗る前に、模型を使って乗馬の練習をするのだそう(相馬太田神社)。

相馬小高神社は、桜の名所として市民から親しまれています。

古民家で手づくりの昼食

昼食に立ち寄ったのは、大正8年に建てられた日本家屋を改装した「食彩庵」です。かつては造り酒屋だった日本家屋では、美しい中庭を眺めながら、食事を楽しむことができます。日替わりの定食は、地元の方の手づくり。小鉢の一つ一つまで、心を込めてつくられていました。
敷地内には、常設の展示室やギャラリー、お土産屋さんもあります。

古民家は趣のある造り。美しい庭園もぜひご覧ください。

メニューは日替わりです。この日のメインディッシュは揚げたてのとんかつでした。

祖先を祀ったお寺参り

小高山同慶寺は、この地に暮らした大名・相馬氏の当主が祀られている場所です。16代から27代までの当主ほぼ全員、さらにその夫人などの相馬氏一族が葬られています。これほど大規模な墓地は珍しいため、市の指定史跡に指定されています。相馬野馬追の前日には、祭りの無事を願った墓前祭が行われます。

■アクセス
小高山同慶寺
福島県南相馬市小高区小高上広畑246

相馬氏代々の墓石がずらりと並ぶ様子は圧巻です。

道の駅でお買い物

最後に訪れたのは、道の駅南相馬です。お土産の販売、食事の提供のほか、不定期でイベントも開催。公園やホールを併設しており、観光客だけでなく、地元の人の憩いの場にもなっています。

相馬野馬追の歴史から始まり、南相馬市の暮らし、名物まで、さまざまなことに触れることのできた1日となりました。相馬野馬追の時期にまた訪れてみたいものです。

■道の駅「南相馬」
http://www.nomaoinosato.co.jp/

左の「アイスまんじゅう」は、地元で60年以上も愛されている南相馬市の名物です。

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