タブレットを活用した避難世帯向け情報配信システム~2013年現在
2013.11.18
福島第一原子力発電所事故により全国各地で避難生活をする住民同士や、移転中の役場とのコミュニケーションを円滑にするため、タブレットを活用した情報配信を行っています。
はじまり〜導入にあたって〜
福島第一原子力発電所事故により全国各地に避難を余儀なくされた住民へ、自治体からの情報をリアルタイムで届け、自治体や地域との絆をつなぐことが課題となっていました。情報配信に加え、住民同士でもやりとりが可能なタブレットを利用することにより、コミュニティの維持と避難生活のなかで安心感を提供することができています。
■福島県飯舘村(約2,700世帯 2012年8月より実施)
■福島県富岡町(約4,000世帯 2012年9月より実施)
■福島県楢葉町(約3,900世帯 2013年3月より実施)
しくみ
高齢者でも簡単に操作しやすいよう大きなアイコンを配置しており、「町からのお知らせ」「よくある相談」「放射線量情報」などのメニューが表示されます。自治体から情報がタイムリーに配信されています。
笑顔のために〜活動状況〜
「コミュニティ広場は年代を問わず、たくさんの書き込みがあり、みなさんがコミュニケーションを求めていることを改めて感じました」(富岡町役場)、「顔が見えるというのは本当にあんしん。離れて暮らさなければならなくなったお孫さんの顔が見たいと高齢者の方々が利用されるケースが多いようです」(飯舘村役場)と自治体より評価をいただいています。また利用者の方からも「離れた人たちとコミュニケーションが取れるのがうれしい」と笑顔でお話しいただいています。
今後も、継続的にタブレット説明会を実施するなど、自治体やNPOとの連携を行い、住民の方があんしんしてご利用いただけるようサポートを行っていきます。
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