防災コンテナを活用した監視カメラ設置
2013.11.15
監視カメラ付防災コンテナの設置
2012年3月、宮城県南三陸町に太陽光パネルと蓄電池を利用した監視カメラ付防災コンテナを設置しました。監視カメラでは、津波や高潮などの海岸状況を監視しています。
はじまり〜導入にあたって〜
宮城県南三陸町役場の海岸監視用のカメラが東日本大震災の津波で流されてしまい、新たなカメラの設置が課題となっていました。震災の教訓を活かしたカメラを設置したいという南三陸町のご要望により、太陽光パネルによる電源自立型、かつ可搬式および収納スペースを備えたコンテナ型という新しいコンセプトの監視カメラを設置しました。
しくみ
コンテナ天井に太陽光パネルを設置しており、コンテナ内に置いてある蓄電池へ充電されます。
太陽光パネルで発電された電気を使用し、監視カメラにより海岸状況を24時間常に監視しております。カメラで撮影された映像はFOMA網を通じて南三陸町庁舎へ配信されており、津波や高潮などの海岸状況を監視可能となっております。
笑顔のために〜活動状況〜
現在は南三陸町役場において津波や高潮などの海岸状況を日々監視していますが、有事の際には移動可能な利点を活かした新たな防災インフラとしての役割が期待されています。
2012年11月には宮城大学の学生によりコンテナデザインがされました。
デザインコンセプト
宮城大学事業構想学部 デザイン情報学科 兵藤 さや花 さま
風にのって種が飛ばされ、土に落ちた種はやがて地に根をはります。そして恵みの雨を吸収し、力を蓄え背を伸ばし、太陽のあたたかい光を受け、花を咲かせる。自然の力を借りて植物が成長する様子と、まちが成長していく様子を重ね合わせ、表現しました。
時に自然は私たちにとって脅威となります。東日本大震災はそれを強く感じさせる出来事となりました。しかし、これからの復興、まちづくりにおいて自然の力を理解し、利用することはとても重要になっていくでしょう。「自然とともに生きていく」。今までも、これからも、私たちは自然と上手におすそ分けをし合いながら、暮らしていくことが大切なのです。この想いを伝えることを意識して、デザインしました。
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